「吾輩はクラゲである。名前はまだない。」

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とクラゲが思っているかは不明ですが...。
このクラゲは「根口クラゲの一種」として海月銀河で展示しています。
なぜ他のクラゲのように「○○クラゲ」や「××ジェリー」と紹介しないのか...。
それはこのクラゲが海外産で、かつ国内初展示!(海遊館調べ)だからなのです。
イギリスの近海に生息していて、現地では「バレルジェリー(たるクラゲ)」や「ダストビンリッドジェリー(ゴミ箱の蓋クラゲ)」と呼ばれています。
ただ、調べてみると姿がよく似た別の種類のクラゲも同じ名前で呼ばれることがあるみたいなので、
混同を避けるために「根口クラゲの一種」として展示することになりました。


このクラゲは、クラゲの成長段階の1つである「ポリプ」という状態で2008年に海遊館にやって来ました。

ポリプ引き.JPG
ポリプ拡大.JPG
容器の壁にくっついているイソギンチャクのような形をしているのがポリプです。
水温などの条件が整えば、一部が薄く剥がれてクラゲの幼体である「エフィラ」となります。
エフィラを出した後のポリプは餌を食べて元に戻り、またエフィラを出してくれるようになります。

何度かエフィラを出してくれていたのですが、なかなかうまく育たず...。
飼育するビンを改良したり、餌やりの頻度を増やすなど試行錯誤を重ね、ようやく大きく育てることができました!
成長すると約90㎝と、とても大きくなるそうですが、まだまだ小さく可愛いです。


皆さんに覚えていただけるように、和名も付けたいと思うのですが、なかなかいい名前が思い浮かびません...。
覚えやすくて、かつ特徴も表しているようないい名前を付けたいなぁと、ネーミングセンスのない担当は日々悩んでいます。
何はともあれ、ぴょこぴょこ泳ぐ姿をぜひ見に来てください!

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