ジンベエザメの切手

みなさんは日本郵便から発売されている「海のいきものシリーズ」という特殊切手をご存じですか?
2017年に第1集が発売され、先日の7月1日に第5集が発売されました。
実は海遊館ではこのシリーズの助言・監修を行っています。

いったいどんな作業をしているのかというと、切手に描かれているいきものについての情報の提供や、イラストの校正作業です。
今回の第5集は海遊館でも大人気の「ジンベエザメ」がテーマということもあり、今まで以上に気合が入ったのは言うまでもありません。もちろんジンベエザメ担当のK係員にも協力をお願いして飼育員だからこそ気付いたことなどたくさんの助言をもらいながら作業を進めていきました。

イラストにはジンベエザメだけでなくコバンザメやイトマキエイなど他の魚たちも描かれていますので、その一つ一つを丁寧にチェックしていきます。色や形、ヒレの位置など修正箇所があれば印を付け、参考写真を添付したりして日本郵便のデザイン担当者に返送します。(拡大しないとわからない様な細かい修正もしっかりと反映してくださいました。)

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このような作業を何度も繰り返しイラストが完成していきます。その後、特殊加工が施され発売となるわけですが、テーマ決定からイラスト完成までに約半年、その後発売までに更に半年ほどかかりますので切手の制作って大変だなぁと毎回思います。

今回の特殊加工はテーマが「ジンベエザメ」なので、触るとサメ肌のようなザラザラとした質感が楽しめるサンドエフェクト加工が施されています。
私も早速購入しましたが、しっかりとサメのザラザラを感じることができびっくりしました。もったいなくて使えないので自分用として眺めたりザラザラ感を楽しんだりしています。

いきものたちの細かな特徴にもこだわって作られていますので購入された方は、じっくりと眺めてから使っていただければと思います。

※切手シートを斜めにして加工部分をよく見るともう一つの発見がありますよ!

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