以布利通信45 トビウオ

こんにちは以布利センターです。
今回は港に流れてきた「流れ藻」の中で見つけた生き物を紹介したいと思います。

この魚はトビウオの幼魚です。

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こちらが成魚の写真です。

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成魚には大きな胸鰭があり、漢字では「飛魚」と書くように力強く泳いで水面から勢いよく飛び出し、胸ビレと腹ビレを広げて100mは軽く飛ぶことができると言われています。
比べてみると、幼魚は小さい胸鰭が可愛らしいですね。
トビウオは関西では「アゴ」と呼ばれているそうで、理由はあごが落ちるほど美味しいとか、硬いので人間が食べる時に顎を使うからなど諸説あります。
では、なぜトビウオは飛ぶのでしょうか?

「遊んでいる?」「飛ぶと気持ちがいい?」「カッコイイから?」

そういう理由が絶対ないとはいえませんが、一般的にはマグロやカジキといった大型の捕食者から身を守るためと言われています。
今回発見した幼魚は胸鰭が小さいので、まだ飛ぶことができません。そのため、藻や流木に隠れたり、擬態して水面近くを漂っていることが多いです。
トビウオは飼育が難しく、寿命が1年と短命で、特に成魚は水族館で見ることはあまりない魚です。
以布利センターでは夏頃から流れ藻と一緒にきた幼魚を飼育し、ニフレルで展示してもいます。

いつの日か皆様に成魚も見ていただけるよう頑張りたいと思います。

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