飼育員の特権
- 2021.12.23
- 海獣チームの日記
時間帯によって、動物たちの行動には違いがあります。
動物たちの魅力は、いつ見ても同じ行動をしていることが無く、新しい発見があることではないでしょうか。
水中を優雅に泳ぐペンギン、飼育員お手製のおもちゃで遊び方を工夫しながら楽しむイルカ、垂直に水面に浮くアザラシなど昼間にしか見られないような姿があります。
ですが、飼育員だからこそ観察できる時間帯に「飼育員をやっていて良かった」「飼育員じゃないとこんな姿見られなかっただろうな~」なんてことを感じる事が多々あります。
例えば開館していない朝方6:30頃です。見回りをしていると、もっふもふのワモンアザラシの親子アラレとミゾレがいました。気持ちよさそうな顔で寝ていて、朝から癒しをもらいました。
昼間は活発に動き回っているカリフォルニアアシカたちは、朝方は身を寄せ合って同じ場所・同じ体勢でこちらに愛らしいお尻を向けて寝ていました。おもわず1人なのに「可愛い~」と叫んでしまいました・・・。
そして
閉館した20:00頃です。
昼間はおもちゃで遊んだり、泳ぎ回ったりと大忙しなカマイルカたちですが、夜になるとそれぞれの場所でプカプカ浮いていました。いつもは人がいる時間帯じゃないから少し驚かせてしまったかな・・・?
最後に、私がこの光景を見た時に独り占めしたい!と思ったくらいキュートな寝ぼけたイワトビペンギンの姿をご覧ください。
自分が立って寝ていることを忘れていたのでしょうか?うたた寝中だったのでしょうか?
ヒュー・・・パタン、ヴェ?! そんな感じに見えました。(笑)
このように、開館している時間帯でない動物をゆっくり観察したり、初めて見るその動物の光景・動き、お気に入りの寝場所だったりの発見を飼育員の特権として楽しんでいます。
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