海遊館のしめ飾り(その2)
- 2021.12.31
- 魚類チームの日記
その1の新入社員のしめ飾り作りをみて、「日本の森」水槽担当の私も、コツメカワウソのお部屋に年神様をお迎えできるように「なんちゃってしめ飾り」を作りました!
こちらは現代風に、リース型のしめ飾りにアレンジしてみました。
使ったのは藁ではなく、「麻紐」です!
実は「日本の森」では、植物や流木を固定したり、カワウソのおもちゃを吊るしたり、普段からよく麻紐を使っています。
風景に馴染んで目立ちにくく、天然素材なので動物にとっても安心です。
装飾には、同じく「日本の森」で美しい花を咲かせているツバキ
紅白にしたかったのですが、残念ながら白椿がなかったので赤椿のみを使いました。
そしてヤマトタチバナの実+魚類チームの先輩が実家で収穫してくれたアカマツとウラジロ+担当がコネコネして作った粘土カワウソ、最後にカワウソの繁殖がうまくいきますようにと願いを込めて、ユズリハの葉を1枚...
じゃじゃーん!完成です!
いかがでしょうか?
コツメカワウソたちが幸運に恵まれるよう、予備水槽室の扉に飾りま~す。
展示水槽はどうしよう...そうだ!門松!
門松は「神様が降りてくるときの目印」。樹木には神様が宿ると考えられており、中でも松は「祀る」に繋がる樹木であることから門松に使われるようになったそうです。
そう!門松といえば竹が目立ちますが、本来は松が主役なのです。
まずは竹を組みます。近々剪定予定の竹を1本先取りして短く切断、バーナーであぶって油抜きをします。
油抜きをした上の部分が鮮やかになっているのが分かりますか?
油抜きをすることで、腐りにくく色鮮やかな竹になります。
今回は切り口を斜めにする「ソギ」を採用!ちなみに切り口を真横にするのは「寸胴」と呼ぶそうです。
竹の長さも日本ならではのこだわりと縁起の良い数字の並びが使われていて、7:5:3の比率が良いとされています。全てが奇数で統一されているのは「割り切れない」という意味が込められており、夫婦円満や3本の竹を男、女、子供に見立てて家庭円満を表すとされているそうです。
さて、切った竹をまとめて、周りに松と梅をあしらい藁で巻いて飾りを付けると完成!
展示水槽の入り口に飾ります!
カワウソたちも門松が気になるようです。
神様をお出迎えする準備はこれでバッチリ!?
2022年も海遊館で暮らす生きものたちが幸運で恵まれますように(^_-)-☆
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