性格の違う2頭のアシカ

「モンタレー湾」水槽では、今年6月に2頭のカリフォルニアアシカが誕生しました。

カリフォルニアアシカの子育ては生後1年程続きますが、ひとり立ちを見据え、仔獣に近づく、体に触れるなど飼育員に慣れるトレーニングを進めている他、時折氷を渡すことで生活に刺激を与え、行動レパートリーを引き出す「エンリッチメント」の取組みにも注力しています。

そんな2頭の最近の様子をご紹介します。

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こちらは6月19日に生まれた「ナミ仔」(母:ナミ、父:ミッチ)
※まだ愛称が決まっていないため、ナミが産んだ仔=ナミ仔と呼んでいます。

この写真、どこに居るのかと言うと実は飼育員の膝の上です。

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生後すぐは体を触られることにやや抵抗があり、少し怒っていたナミ仔ですが、大人達の給餌時間を利用して飼育員に慣れるトレーニングを行っていると、体を触られることに抵抗もなくなり、自ら飼育員に近寄ってくるようになりました。

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ぐいぐいで飼育員もびっくりです。
どれくらい飼育員に慣れているかというと...


飼育員の膝の上で寝てしまうほどです。
私は約6年程カリフォルニアアシカの飼育に携わり、5頭の仔獣たちと関わってきましたが、ここまで飼育員に早く慣れた仔獣は初めてなので、正直びっくりしました。
このまま離乳訓練も上手くいくことを願います。

もう1頭は6月22日に生まれた「アスカ仔」(母:アスカ、父:ミッチ)です。
※ナミ仔と同様、アスカが産んだ仔=アスカ仔です。
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アスカ仔はナミ仔に比べてマイペースな性格のようで、よく寝ているのを見かけます。
飼育員に触られることへの抵抗はありませんが、ナミ仔ほど積極的には近寄ってこない印象です。
ただ、ナミ仔と一緒なら気にならないようで、最近お気に入りの棒を追いかけるようになりました。

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同じ年に生まれた2頭ですが、性格は全く違うようです。
これからも2頭の成長をお届けしていきます!

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