ブログ「海遊館日記」

ある日の夜間見回り中、
「エクアドル熱帯雨林」水槽の中央でお魚３尾がきれいに整列。
「めっちゃ並んでるやん！」と思わず写真を撮ってしまいました。


この魚たちは、南米アマゾン川流域に生息する大型のナマズ目のお魚です。
真ん中に鎮座するのは、レッドテールキャットフィッシュ（通称レッドテール）。
その名の通り、赤い尾鰭と背中の黒、お腹の白がはっきり分かれた体色が特徴で、ナマズの特徴であるひげもしっかり生えています。
レッドテールは縄張り意識が強く、この個体も普段は支柱根の間や裏側に隠れてじっとしていることが多いです。

レッドテールは夜行性なので、暗く静かになったのを見計らって、前に出てきたのかもしれません。

そしてレッドテールの左右両横にいるのがオキシドラス。
ヨロイのような硬い皮膚、体の横に並んだとげの様な突起が特徴です。
性格はとても温厚で、日中も水槽の中央でのんびりしています。

他の飼育員からも、「夜間に同じように並ぶ3尾を見た！」という証言があがっており、どうやらこの整列が特別な状況ではないようです。
なぜ並ぶのか...

夜間、行動が活発になったレッドテールが、オキシドラスを岩と間違えて
「おや、いい隠れ家がある！」と2尾の間に割り込んだのか...
ここがレッドテールやオキシドラスにとって居心地が良い場所なのか...
（水槽の桟（さん）の部分が枕のようになり、顎を乗せて眠っている？？？）


皆様もぜひ、この3尾が並ぶ理由を考えてみてください。