俺の背後に立つなよ!

「日本の森」のコツメカワウソ。7月中旬から8月7日まで「リン」&「スイカ」ペアで展示を行っていました。
リンは昨年、母親のナツと一緒に展示していたことがありますが、実はスイカは「日本の森」初体験。
「日本の森」のカワウソは遅番の飼育員が寝室(展示エリアの裏にあります)に収容します。しかし、展示に出た初日は様子を確認するため、カワウソ担当が行うようにしています。この日は飼育歴云十年のわたくしめが行うことになりました。

▼寝室
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意気揚々と行ったものの、まったく入りません。
寝室収容はまず、扉を開けて展示内に飼育員が入ります。

▼扉
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次に、寝室の扉を開けて、扉前に立ち、カワウソが寝室に入るのを待ちます。
※写真の右側が展示エリアです。観覧通路から見て真正面の壁の後ろが、寝室になっています。

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カワウソが寝室に入ったら閉めて、寝室の電気を消して終了!という手順です。
寝室の中には寝袋用のトレーナーがあり、餌も少々準備しています。

で、今回。
リンは入るのですが、スイカは扉の前を行ったり来たり。
かなりねばりましたが、だめなので、別の飼育員(私と同じぐらいの飼育歴あり)と交代するもギブアップでした。

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この写真はブログ用で日中に撮影していますが、こんな状態。
というわけで、この日はあきらめて寝室を開放したままにしました。

で、次の日。
1時間ぐらいねばりましたが、やっぱりあかーん!
最後、あきらめて「今日も扉を開放して帰るか」と扉を開放し、いったん展示通路に出て見ているとスイカの姿が消えた。ん?と思って戻ってみると...リンと一緒にトレーナーに入ってました!

ということでこの日は寝室扉を閉めることができました。
そのまた次の日は、別の担当者がやはり30分以上かかって収容。
その後、収容にかける時間がだんだん短くなってきたので、そろそろ担当以外でもやってもらおうと試したら、その日からまた入るのが嫌になってしまいました。

確かにこれまでも特に夏場は寝室に入るのを嫌がるカワウソたちはいました。
しかし、これだけ収容を拒否するカワウソはこれまでいただろうか?否!!
スイカ、あなた、ニフレルでは寝室入ってたでしょう!どういうこと?

毎日のように扉で待っていて気づいたのは、寝室前に飼育員がいることが理由なのかな?ということ。
なので、扉を開放したままにして、飼育員が1枚目の扉の外まで出る(いなくなる)と「リンちゃーん、今行くよー」と入るようにはなりました。

「俺の背後に立つな」ってところ?あんたは某漫画のスナイパーか??
別に立ちたいわけじゃないと毒づいていますが、ほんと、いろんな性格のカワウソがいるのですよ、という紹介でした。
最後に、現在バックヤードのリン(右)とスイカ(左)をチラリ。

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