これは何でしょう?part.6

今回は顕微鏡写真です。
実物は0.1mmくらいのとっても小さなものです。

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実はこれ、先日まで展示していた「ギンカクラゲ」なんです。

2209_microscope_02.jpg

↑こちらが展示していたギンカクラゲ。
ぜ、全然似てない...。

それもそのはず。
青い触手を持った平べったい姿は、「ポリプ」の集合体なのです!


ポリプとは、クラゲの生活史の中の1つの姿。多くのクラゲではイソギンチャクのような形をしていて、岩にくっついて生活しています。
※姿だけでなく生活方法までイソギンチャクみたいですが、クラゲとイソギンチャクはどちらも「刺胞(しほう)動物」というグループの生き物です。

写真はミズクラゲのポリプ。
2209_microscope_04.jpg


ギンカクラゲの場合はポリプがたくさん集まって「群体」を形成し、ぷかぷか海面を浮きながら生活しています。
クラゲって不思議...。

初めの写真はポリプがある程度成長すると放出される、「クラゲ」の姿のギンカクラゲ。
...???ややこしい!!
私たちがクラゲと聞いてイメージする丸くて触手が伸びたような姿が、「クラゲ」の時の姿です。

ギンカクラゲの「クラゲ」の姿は大きくなっても数mm程度にしかなりませんが、オスメスに分かれています。
この姿の時に有性生殖をおこなうことで、次世代のギンカクラゲに続いていきます。

何とか「クラゲ」のギンカクラゲを成熟させて、「ポリプ」のギンカクラゲを増やしたいなあ、と思いにふける飼育員でした。

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