"縄張り"に近づかないで
- 2022.10.21
- 魚類チームの日記
今回はバックヤードで飼育されている「ニセネッタイスズメダイ」についてのお話です。
ニセネッタイスズメダイは太平洋などの珊瑚礁の海に生息するスズメダイの仲間で、「ネッタイスズメダイ」という黄色いスズメダイに似ているため"ニセ"という名前がついています。
そんなニセネッタイスズメダイですが、水槽の掃除をしようと水槽の前に立つと
近づいてきて威嚇されます。
続いて、水槽の底に掃除用具(配管)をいれると...
掃除道具に向かって威嚇してきます。
スズメダイの仲間は縄張り意識が強い種類が多く、掃除すると必ず威嚇してきます。
下の写真にあるシャコガイの貝殻を縄張りにしているため、その周りを掃除すると威嚇されることが特に多いです。縄張りを荒らす者だと思われているのでしょうか?
ちなみに、この水槽にはニセネッタイスズメダイが2尾いるのですが、先日、揃ってシャコガイの貝殻の上にいるのを確認しました。
どうやらオスとメスらしく、この後、なんと貝殻に卵を産んでいました!
産んだ卵は孵化するまでオスが守ります。
こどもが元気に生まれて育ってほしいなぁと思う飼育員でした。
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