以布利通信55「アオリイカ」

こんにちは、以布利センターです。
海遊館ではアオリイカの展示がはじまりました。
実はこのアオリイカたちは以布利センターより搬入しました。
今日は、そのアオリイカが海遊館で展示されるまでを紹介します。

アオリイカを展示するまでに、難しい点は3つ。
① 採集(展示用のアオリイカを集めること)
② アオリイカ用の餌の確保
③ 輸送に対する弱さ

最初に、採集です。アオリイカは体が擦れてしまうとすぐに弱ってしまうので、漁師さんの網に入ったイカをもらうのではなく、擦れにくい「釣り」によって集めました。
釣りにはエギやヤエンと呼ばれる釣具を用います。
エギ(写真下)についている無数の傷はアオリイカの噛み跡です。
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今年はどうやら、以布利センターの目の前の港にはアオリイカが少なく、釣るのが難しい。
そして、アオリイカがよく動き回るのが日没~日出後。
その時間に合わせて釣りにいくので早寝早起きを心掛けました。
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次に、餌の確保です。アオリイカは基本的に生きた魚しか食べません!
なので、アオリイカの餌になるマアジ等の小さな魚も釣らなければなりません...
釣った魚は、アオリイカがいる水槽に常に入れておき、餌が無くならないようにしないと、共食いを始めて小さいアオリイカから食べられてしまいます。
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最後に、最大の難関がアオリイカの輸送です。
輸送において、最も気をつけるのはアオリイカが吐く墨です。
墨を吐いてしまうと、墨がアオリイカのエラに詰まってしまい酸欠で弱ってしまいます。
釣れた時はバケツに入れて以布利センターまで車で持ち帰りますが、揺らすと墨を吐いてしまうので、安定感のある走りが求められます。
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そして、先日、アオリイカは無事海遊館のトラックで運ばれていきました。
これで以布利センターの役目は終わりです!
多くのお客様に自分たちが採集したアオリイカをみていただける嬉しさと、長生きしてねという気持ちで見送りました!
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