ヒラヒラが気になる?

「太平洋」水槽には、尾にヒラヒラがついているエイがいます。
名前はツカエイです。
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ツカエイは日本では奄美大島や沖縄の砂低域に生息し、大きくなると体の幅が1.8mになるエイです。
名前の由来は背中の中心付近にある鱗(楯鱗=じゅうりん)が刀の柄(つか)の材料として使われていたため、と言われています。
多くのエイの背中の中心はツルツルしていますが、ツカエイなどにはこの楯鱗があり、ゴツゴツしています。

さて、このツカエイ、今年の春に飼育展示を開始しました。
海遊館で初めての展示ですが、日本の水族館でも展示しているところは少ないと思います。

展示開始直後には一時的に体調の優れない時期もありましたが、今ではエサを持ったダイバーに自ら近づき、手渡しでエサを食べるほど元気モリモリな姿を見せてくれています!

ツカエイの長い尾には、下側の中ほどから先端にかけて旗のようなヒラヒラがついています。これは皮摺(ひしゅう)といいます。
役割はよくわかっていないのですが、皮摺には触れられたくなさそうな様子を見るに、センサーのような役割をしているのではないと僕は考えています。
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ちなみに同じ水槽で飼育している、マダラエイの尾ビレにも皮摺(ひしゅう)がついていますので、探してみてくださいね。

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