「グレート・バリア・リーフ」のその後~魚の移動編その1~

リニューアルに向けて5月7日に閉鎖した「グレート・バリア・リーフ」。
33年間ありがとうございました!
「グレート・バリア・リーフ」水槽今までありがとう!

閉鎖した翌日の5月8日には水槽で飼育展示していた魚の取り上げと移動を行いました。
この水槽は水深約7m、水量約300tと大きく、さらに擬サンゴ(偽物のサンゴ)が入り乱れていて、魚が隠れられるスペースがたくさんあるため、取り上げるのは至難の業でした。

ダイバーが魚を1尾ずつ取り上げるのでは時間がかかるので、水槽に網を入れて魚を一気に取り上げる方法にしました。
魚の取り上げにあたったダイバーはなんと8人。
魚の体が網によって傷つかないように、網の内側には柔らかい素材をはりつけました。

いざ、取り上げ開始。大きさ10mほどの網を水槽に設置し、ダイバーが息を合わせて魚を追い込みます。

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魚を網で取り上げている様子



1回目の追い込みで50尾ほどの魚を取り上げることができました。
取り上げた魚を容器に移して、小さなクレーンで水槽の外へ移動し、そこからアクアゲート水槽やバックヤードなどに移動しました。

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取り上げた魚



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魚を移動する様子


2回目、3回目と取り上げを行いましたが、4回目からは魚も慣れてきたのか、擬サンゴの隙間にみんな隠れてしまい、ほとんど取り上げることができませんでした。そのため、網を使った取り上げはここで終了。

次回は残った魚の取り上げ方法についてご紹介します。
お楽しみに!

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