ポートジャクソンシャークをご存知ですか??

「クック海峡」水槽で飼育展示している「ポートジャクソンシャーク」をご存知でしょうか?

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「太平洋」水槽にもたくさんいるネコザメの仲間で、形は非常に似ています。

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ネコザメは薄めのしま模様ですが、ポートジャクソンシャークは濃い線模様が特徴的です。横から見ると「A」の字のように見えなくもありません。
ポートジャクソンシャークはオーストラリアからニュージーランドに生息しています。この不思議な名前はオーストラリアのシドニーにあるポート・ジャクソン湾でよく見られたことに由来すると言われています。

昨年の8月、「クック海峡」水槽でポートジャクソンシャークが産卵しました。
ネコザメの仲間の卵は、本当に卵なのか疑問に思う形です。卵の周りにある渦巻くようなヒダは、卵が岩の隙間に入ると固定するのに役立ち、水に流されにくい構造となっているそうです。
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バックヤードに移動した卵は、産卵から約8ヵ月後の2023年4月9日にふ化しました!
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生まれた幼魚の模様は成魚そっくりで、ネコザメの特徴である、一つ目の背鰭の付け根にある棘もありました。生まれた時から、身を守る備えができているんですね。
ふ化後、すぐにオキアミなどの餌を食べて、現在も元気に成長しています。
成魚の大きさは約120cmで、ふ化した幼魚は約20cm。成魚の大きさまで成長するには数年かかりますが、大きくなったら「クック海峡」水槽で展示する予定なので、ご期待ください!

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