悪者??
- 2024.03.28
- 魚類チームの日記
こんにちは、新人飼育員です。今回は新しい特別展「いのちぐるぐるサンゴ展」にいる仲間を紹介したいと思います。
刺々しいフォルムに怪しげな体色、いかにもおどろおどしい見た目をしているこの生き物、名前はオニヒトデと言います。
なぜサンゴ展にヒトデがいるのでしょうか?という声が聞こえてきそうですね。
理由としてはオニヒトデの主食がサンゴだからです。
やっぱり悪者だ!と思ったそこのあなた、ちょっと待ってください。
では、オニヒトデがいなくなると、どうなるのでしょう?
ひとつは程よくオニヒトデに食べられていたサンゴが増えすぎてしまう可能性があります。
また、食べられることによってできたスペースには別の新しいサンゴが暮らすことがありますが、そのような機会が減ってしまいます。
生き物は「食う、食われる」の関係を通じて生態系のバランスを図っているため、いなくなっていい生き物はいないのです。
サンゴにとってオニヒトデは悪者かもしれませんが、生態系の中では欠かせない生き物なのですね。
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