サカサクラゲパラダイス

こちらは最近個人的にイチオシの、バックヤードのサカサクラゲ水槽です。
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水槽を上から見ると...底に張り付いているのがサカサクラゲです。
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この一見コケまみれで掃除をサボっているかのような水槽は、バックヤードにあるサカサクラゲの繁殖・育成を行っている水槽です。
なぜこんなにコケまみれなのかと言うと、水槽内にいる成熟したサカサクラゲは卵を産み、卵は水槽内でガラス面や配管の至る所に付着し、ポリプへと変態します。
またサカサクラゲは光合成をして成長する為、強い照明を当てています。

そのおかげでコケの成長も早く、ポリプが生えている所にコケが生えたり、コケが生えている所にポリプが生えたりと、ポリプとコケはもはや一心同体。
コケを掃除すると大事なポリプまで剥がしてしまう事になるので、観察するのに困らない程度にしかコケは取らないようにしています。
これを踏まえた上で写真を見てもらえれば、コケも少しは役立っているように見えるかも...?

こちらが底面にびっしりと生えたポリプです。
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そこからエフィラへと変態した個体は満遍なく餌を食べられるようにする為に、大(大きさ5cm以上)・中(大きさ2~4cm)・小(大きさ1cm以下)とサイズ分けをして育成を行っています。

小サイズ
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中サイズ
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おわかりでしょうか?サカサクラゲが生まれてから成長し、繁殖し、また生まれる。
全ての過程が一つのサカサクラゲ水槽内で循環しており、この水槽はまさに、サカサクラゲパラダイスなのです!

この水槽で育成したサカサクラゲは現在も「海月銀河」にて展示していますが、あの水槽にもっとたくさんのサカサクラゲを展示するのが、私の密かな野望です...!

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