人工授精へのチャレンジ
- 2024.04.27
- 海獣チームの日記
今年もやってきました!
ミナミイワトビペンギンの繁殖シーズン。
海遊館の「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽も、ペアペンギン同士の鳴き交わしなどでとてもにぎやかになっています。
今年も海遊館はミナミイワトビペンギンの人工授精にチャレンジします!
海遊館が取り組む「ミナミイワトビペンギンの人工繁殖」研究。
そもそもなぜ、人工繁殖研究が必要なのでしょう?
日本国内で飼育されているミナミイワトビペンギンは現在およそ110羽。
とても多く感じるかもしれませんが、その数は徐々に減っています。
統計学的な計算では、2-30年後にはイワトビペンギンの飼育羽数は半分に、100年後には0羽になるとまで言われています。
数が減っている理由は、繁殖がなかなかうまくいかないため。
ミナミイワトビペンギンは1年に1度の繁殖シーズンに、卵を2つしか産みません。
(ペンギンの中には1年に2~3回繁殖する種類もいます)
その2つの卵から無事にヒナが2羽孵(かえ)ればいいのですが、卵が受精していないことも多いため、なかなか繁殖が順調にはいきません。
受精していない卵を1個でも減らすために、人工授精を実施して受精率(受精している卵の割合)を上げようというのがミナミイワトビペンギン人工繁殖研究の目的です。
ペンギンたちの未来のために、1羽でも多くのヒナが誕生するように頑張ります!
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