エトピリカニュース!

「アリューシャン列島」水槽で1年ぶりにエトピリカの雛が誕生しました!
しかも今年の雛の親鳥は当館では初めてのペアになります。
母鳥は「けろち」父鳥はなんと「ちりっぷ」です。

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「ちりっぷ」は2021年に当館で生まれた個体で、今年初ペアを組み、初有精卵、初子育てとなります。雛の頃から見守ってきた担当としては大変感慨深いものがあります。

今年の繁殖シーズンに入ってからは「けろち」のストーカー状態になり、何をするにも「けろち」の後をついて回る状態でした。求愛行動も初めてということで、独特な動きすぎて受け入れてもらえるか人間側が内心ハラハラしていました。その後交尾行動も確認できましたが、1年目ということであまり期待し過ぎないようにしようと考えていました。

その中で7月8日「けろち」が産卵し、検卵(有精卵かどうか確認すること)するとばっちり有精卵でした。「けろち」も実は産卵経験がありましたが初有精卵です。
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そして8月18日に待ちに待った雛が誕生しました。
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生まれてからも初子育てということで、こちらが補助的に雛へ給餌しながら見守っています。
「ちりっぷ」はあまり雛へ餌を運ぶ行動は見られませんが、しっかり巣を守っています。

雛はしばらく巣内で過ごすため見えることはほぼありませんが、巣立ちを迎える10月中旬頃まで「けろち」×「ちりっぷ」ペアのフォローをしながら見守っていきます。巣穴は展示通路から見て一番左端でたまに巣の中にフワフワの黒い塊が見えたらそれが雛です。是非初子育て奮闘中のペアを応援していただければと思います。
2409_etnews_04.jpg(ちりっぷと雛)

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