アマモ

 アマモは、海にはえる海草(うみくさ)の仲間で、海藻ではありません。アマモは、根・茎・葉の区別があり、花を咲かせて種を作る種子植物です。アマモが好むのは、波静かな入り江や内湾の浅場で、泥の多い砂地に地下茎と根をはってくらしています(写真1・2)。

 アマモの群落はアマモ場と呼ばれます(写真3)。アマモ場には動物プランクトンやゴカイ、ワレカラ、ヨコエビなどがすみつき、それを食べる動物が多く集まります。また、エサが豊富なだけでなく、稚魚などが大型の敵から身を守る隠れ家としても役立ちます。時にはアオリイカなどが卵を産みつけにやってきます。アマモ場の働きはその他に、海水の汚れを取り除いたり、水中の酸素を増やしたり、海底の土壌を安定化させたりと様々です。

 上記の様に、生き物にとっての環境を良くするアマモ場は、かつて大阪湾にもたくさんありました。しかし、埋め立てや護岸工事によってアマモが育つ浅場はほとんどなくなってしまいました。近年では、環境再生の取り組みで浅場が作られ、残っていたアマモ場からの種の広がりや移植などの効果で、アマモ場が少しづつ増えてきているようです。

 アマモ場をよみがえらせる取り組みは全国に広がりを見せ、毎年1回「全国アマモサミット」という形で大会が開かれています。今年は大阪府阪南市がその会場となります。アマモやアマモ場に興味がある方、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。ちなみに、海遊館もこのイベントに協力しており、会場ホールでちょっとした水槽展示も行う予定です!
詳しくはhttp://www.hannannoumi.com/まで。


【写真1 アマモ】
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【写真2 アマモの花】写真提供:岩井 克巳 氏
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【写真2-1 アマモの種】
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【写真3 アマモ場】写真提供:岩井 克巳 氏
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