カミクラゲ
- 2019.03.10
- 大阪湾で出会った生き物たち
2月は1年の内で最も水温が下がる時期です。2月の中旬、海遊館前の岸壁で水温を計ると10.2℃でした。この寒い季節に姿を現すのがカミクラゲです(写真1)。
カミクラゲの名前の由来は、たくさんの触手を伸ばすと写真2のように細長くなり、乱れた髪の毛のように見えるところからきています。このように触手を伸ばしながら、プランクトンなどの浮遊物を触手にひっかけてつかまえているのです。
大阪湾では、2月頃からコップのような傘の高さが1cmほどの小さな個体が目につき出しますが、4月頃には高さ10cmほどにも成長した個体も見られます。その後、卵を産んで死んでゆくのですが、卵から生まれて次の年にクラゲになって現れるまでの生態がまだよく分かっていません。
まだ寒い季節ですが、カミクラゲはかすかに春の訪れを予感させてくれる存在です。
【▼写真1】
【▼写真2】
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