島のような・・・

こちらは「太平洋」水槽の底でお休み中のマダラエイです。

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大きさがわかりにくいのですが、体盤幅(体の横幅)が1.8mはあり、私が両手を広げてもまだ大きいです。
ベンチに座ってぼーっと見ていると、1尾のヒメフエダイがエイの吻先辺りが気になるようで、ずっと近くで見たり、つんつんしたりしていました。

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そりゃ気になるよね、私だって、このエイに乗ってみたらどんなだろう?と思ったりしますもん。
"空飛ぶじゅうたん"ならぬ"海をかけるじゅうたん"?
以前、これに乗っていたうらやましい方はこちらです。

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このころよりもエイはさらに大きくなったように思います。
エイに乗るといえば、「昔、海で遭難した船乗りが島にたどりついたと思ったら、それは実は大きなエイの背中の上だった」という伝説がなかったっけ?
調べてみると、江戸時代後期の「絵本百物語」の「赤えいの魚」というお話がそれにあたるようでした。このエイはなんと体盤の大きさが10km近くあり、背中に砂がたまるとそれをふるうために水面に上がってくる。また、沈んでいく時は大波が起きるため、近くにいる船は沈没してしまうということです。
別のお話では船乗りが島だと思って滞在していたら、知らない間に遠くの海で漂流してしまい、なんとエイの上に乗っていたのだね!というのもありました。ここでは木のようなものまで生えていたとか!

体盤幅が10kmもあるというのは、いくらなんでもスケールが大きすぎますが、エイのからだの形からこのような伝説をうむのでしょうね。
エイにまつわるお話、みなさんも調べてみてはいかがでしょうか?楽しいですよ。

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