以布利通信38「アカ?シロ?どっち??」

こんにちは。以布利センターです。
漁師さんから死んだ状態のシュモクザメを頂いたので、センター職員が四苦八苦して骨格標本を作製しました。

シュモクザメは頭の形が鐘を鳴らす際に用いられる「撞木(しゅもく)」に似ていることからその名がつきました。
この特徴的な頭には「ロレンチーニ器官」と呼ばれる微弱な電気も感じ取れる器官がぎっしりと詰まっています。砂の中に隠れ潜んでいる餌も微弱な電気を発しているため、見つけ出すことが出来るのです。

また、砂の中の餌をシャベルのように掘り起こせるようにこの頭の形になったのではないか、とも考えられています。明確な理由はまだ明らかではありませんが、不思議な頭の形にもちゃんとした理由が隠されているのです。

突然ですが、ここで問題です!
▼この標本、どちらがアカシュモクザメでどちらがシロシュモクザメしょうか?

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正解は左がアカシュモクザメ、右がシロシュモクザメです。
アカシュモクザメとシロシュモクザメの違いは頭の中央部に凹みがあるかないかで見分けることが出来ます。

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生きている状態でも凹み部分は確認できるので水族館でシュモクザメを見た際にはアカかシロか判別してみて下さい!
ちなみに海遊館で飼育されているシュモクザメはどちらでしょうか?

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正解はアカシュモクザメでした!実際に頭が凹んでいるか「太平洋」水槽で確認してみて下さい!

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