海藻を探してみよう!

 漢字で「猩猩毛海苔(しょうじょうけのり)」と書く海藻が、2月頃になると海遊館前の岸壁で見つかります。
「猩猩」とは赤い体をした伝説上の動物で、その動物の赤い毛のような海苔という意味があるようです(写真1)。ショウジョウケノリは、味付け海苔などに使われるスサビノリと同じ紅藻類で、冬~春先に見られますが、時期が過ぎるといつの間にか消えてしまいます。このように、多くの海藻は冬~春に種類も量も増えますが、夏には枯れたり小さな胞子や体の一部だけ残した状態になるなど、目立たなくなります。
海遊館前の岸壁は、河川水の影響で海藻の種類や量は少ないのですが、海藻の生育する今の季節には、ショウジョウケノリの他、紅藻類のススカケベニ(写真2)、緑藻類のアオノリの仲間(写真3)、褐藻類のシオミドロの仲間(写真4)などが見つかります。 
日中に潮が良く引くこれからの季節、大阪湾でも潮通しのよい磯では様々な海藻が見つかると思います。安全に気を付け、海岸にでかけてみてはいかがでしょう。


【写真1】ショウジョウケノリ 
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【写真2】ススカケベニ
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【写真3】アオノリの仲間
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【写真4】シオミドロの仲間
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