ずる賢い...?

カッコウという鳥は、他の鳥の巣に自分の卵を産み付け、子育てを任せる「托卵」という行動をとります。
海遊館にカッコウはいませんが、「日本の森」の水鳥水槽には、同じように他の生き物の巣に「托卵」をする魚がいます。

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ムギツクというコイ科の淡水魚です。
黒のラインが特徴的ですね。
流れの緩やかな川に住み、岩の隙間や水草に隠れて暮らしています。
餌を食べる際に出すコツコツという音が、麦を突いている音に似ていることからムギツクと名付けられたとか。
ムギツクが卵を預ける相手はオヤニラミという魚です。

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オヤニラミは縄張り意識が強く、産卵後オスが卵を守ります。
そこにムギツクが接近し、隙を見て卵を産み付けます。
産卵を終えたムギツクはその場から姿を消し、残されたオヤニラミは自分の卵と一緒にムギツクの卵も守ることになります。
少しずる賢いようにも思えますが、子孫を残すためには色々な方法があるのですね。

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