目に見えないサンゴのお世話

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「モルディブ諸島」水槽では様々な種類のサンゴを展示していますが、皆さんはサンゴが何を食べて生きているのかご存知ですか?
種類によって例外はありますが、サンゴが生きるために必要な栄養源は大きく分けて3つあります。
1つは太陽の光。体内に共生する「褐虫藻(かっちゅうそう)」が光合成をして作った栄養を分けてもらっています。
2つ目は餌。夜は光合成ができないので、主に海中を漂うプランクトンを食べています。
そして3つ目が元素。実は、サンゴは骨格を大きくするために海中から様々な元素を吸収しています。

今日はその中でも代表的なCa(カルシウム)・Mg(マグネシウム)・KH(炭酸塩硬度)をご紹介します。
サンゴが成長するためにはこの3つの元素が重要なのです...が、目に見えないので水槽にどのくらい入っているかが分からない!

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そこで登場するのがこちら!元素が測定できる水質測定キットです!
元素がどのくらい水槽に入っているのか、調べていきましょう!

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水槽の海水を専用の小瓶に入れ、薬品を少しずつ混ぜていきます。

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すると、透明だった海水が綺麗な水色になりました。
この調子でさらに混ぜていくと・・・

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なんと、水色から緑色に変化しました!
色が変わるまでに使った薬品の量で、元素がどのくらい入っているのかが分かります。
元素はサンゴが吸収することで減っていくので、常にサンゴにとって最適な量に調整しないといけません。そのためには定期的に測定して変化にいち早く気づくことが何より大事です。

サンゴが元気に暮らせるよう、目に見えないことでも見落としませんよー!!笑

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