調餌室を見てみよう!

みなさんこんにちは!
寒さもだいぶやわらぎ、ポカポカ陽気が気持ちよい季節になりました。
水族館のお仕事は常に水を使います。寒い冬は特に手が荒れるので飼育員にとっても嫌~な季節です。

今回のブログはみなさんが見ていただく水槽とは違う裏の世界。バックヤードになる、調餌室をお見せしちゃいたいと思います。
私たち飼育員は、1日の始まりから終わりをほとんど調餌室で過ごしているといっても過言ではない程、ここで作業しています
それではまずみなさんは"調餌"の意味をご存じですか?簡単に言うと「生き物たちに与える餌をつくること」です。調餌室はその餌をつくる場所。

ここは調餌室の入り口、フットパッドという靴の裏についているゴミやばい菌を取り除くための消毒液が入っているパットを踏んで入ります。

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これはステンレス製の台です。餌を切ったり、ビタミン剤(サプリメント)を準備したり、色んな作業をするところです。

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後ろの冷蔵庫は作り終わった餌を入れておく冷蔵庫です。1日分の餌がほとんどここに入っています。

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さて、ここでみなさんに問題です。これは何でしょうか?

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正解は金属探知機です。生き物達には、丸々お魚をあげる種類もいます。その魚の中に釣り針が入っていないかを判断してくれる機械なんです。優秀ですね。もちろん飼育員の目でも一つ一つ確認しています。生き物達に与える魚(サバ・ホッケ)は全てこの機械を通して安全だと判断されたものなんです!
続いて、これは海獣チームが主に使うシンク。

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普通のご家庭にあるシンクとは比べ物にならないくらいの広さと深さがあります。ここで朝一から魚を解凍しながら生き物たちの餌をつくっていきます。
その上には洗った後の綺麗なバケツを干すところ。

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アシカやアザラシ、イルカたちの名前が書かれたバケツが沢山ありますね。!(^^)!
これは"はかり"です。

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ここで餌を定量沿って測りながらバケツに分けていきます。(この作業は、配餌と呼ばれます。)
私は半年前に入社してきた新人飼育員なので、この作業がものすごく遅いです。ですが尊敬する先輩たちはとっても速い!一個体30秒程度で作り終えちゃうほどなんです。私も早くなれるよう頑張ります(*_*)

いつも道具を使った後や、一日の終わりは調餌室を丸ごと掃除して常に清潔な調餌室を保っています。
落ちた餌がそのまま残っているまま次の日を迎えてしまうのは、不衛生ですからね、、、
それでは、入り口同様フットパッドを踏んで調餌室一周ツアー、終了です!
どうでしたか?普段見れない所を見るのってわくわくしますよね。

また機会があれば、違うバックヤードをお見せできればと思います。お楽しみに!
最後までご精読ありがとうございました。

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