以布利通信40「海の草原」

以布利センター周辺の海では春から初夏にかけて成長する海藻(ホンダワラの仲間)がたくさん繁茂します。

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この海藻は期間限定ですが、魚やウニなどの隠れ家や餌、アオリイカの産卵床にもなります。
海藻の間にフグの仲間、キタマクラを見つけました。

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海藻と背中の模様がよく似ているので海藻の中に入ると見失ってしまいます。
次に海面に浮いている海藻を見つけました。

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ホンダワラの仲間は気泡と呼ばれる浮きを持っているので、海底から剥がれると水面に浮きます。
成長した海藻は暖かくなり水温が上がってくると岩から剥がれ、流れ藻になります。そうしてまた生き物たちの隠れ家となります。(「流れ藻 以布利通信21」)

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季節ごとに変化する環境を上手に利用している生き物たちの賢さには感心するばかりです。
移り変わる季節を海中写真で感じて頂ければ嬉しいです。

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