ブログ「海遊館日記」

前回は、アシカとアザラシの関係 についてお話しました。
今回は、「日本の森」で暮らすサワガニのお話をしたいと思います。

「日本の森」を歩いていると、階段の手前に小さい滝があり、そこにはサワガニが暮らしています。


この滝は天井などがないオープン水槽になっているので、サワガニとお客様が同じ空間を共有できることが特徴です。

「オープン水槽でサワガニは脱走しないの？」と思った方、正解です。

私は館内を歩いている時、階段を下りるサワガニに出会い、とても驚きました。
先輩に話を伺うと、過去、「日本の森」をぬけ、カマイルカが暮らす「タスマン海」水槽の前まで脱走していたサワガニがいたそうです。小さな体のサワガニが、数十メートルも移動したことになります。
そのほか、館内にあるエレベーターの中で飼育員に発見されたサワガニもいたそうです。

サワガニに脱走という概念はないと思いますので、彼らは普通に移動していて気が付けば、水槽の外という感じかもしれませんが、脱走がなくなる日まで、サワガニと飼育員の知恵比べが続きそうです。

もし、滝以外の場所でサワガニを発見した時は、触らずに近くのスタッフにお声がけくださいね。