以布利通信46 "のりくみ"
- 2021.12.18
- 以布利センター
12月に入ると朝夕の気温がぐっと下がり、挨拶の代わりに「冷いけん」(ひやいけん≒寒いね~)という機会が増えてきました。
日の出の時刻も7時くらいになり、漁師さんの出航時間が少し遅くなる "冬シーズン" がはじまります。
この切り替わりの前日は、"のりくみ" と呼ばれる特別な日で、豊漁と安全を祈願した神社参りが行われます。私たちも参拝してきました。
以布利には、歩いてすぐの距離に3つの神社があり、 "上の宮(かみのみや)"、"中の宮(なかのみや)"、"金刀比羅さん(こんぴらさん)"と呼ばれています。
ドンドコドンドコ、ドンドコドン。
お参りの際、太鼓をたたく風習があり、心地よい音が響きわたります。
そして、もう一カ所、大切な場所があります。かつてニホンカワウソが棲んでいたという磯を越え、岩場の上に祀られている "つぼや" です。
(かつて、二ホンカワウソが棲んでいた磯)
ちょっとしたロッククライミングを体験すると "つぼや" にたどり着きます。
海辺の岩場にある "つぼや" ですが、大きな台風でも流されてしまうことはなく、漁師さんが大切にされている場所です。
以布利センターの安全と定置網の大漁を祈願してきました。
(おまけ!)
少し時間をつくって、海岸清掃を行いました。
海岸には、集めきれない量のプラスチックゴミが打ち上げられていました。
たくさんの流木は、雨の後に四万十川から流れ着きます。流木は、しばらくすると海の栄養となり、いろんな生きものたちの命につながることでしょう。
40分ほどで、軽トラックの荷台がいっぱいになりました。
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