以布利通信46 "のりくみ"

12月に入ると朝夕の気温がぐっと下がり、挨拶の代わりに「冷いけん」(ひやいけん≒寒いね~)という機会が増えてきました。

日の出の時刻も7時くらいになり、漁師さんの出航時間が少し遅くなる "冬シーズン" がはじまります。

この切り替わりの前日は、"のりくみ" と呼ばれる特別な日で、豊漁と安全を祈願した神社参りが行われます。私たちも参拝してきました。

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以布利には、歩いてすぐの距離に3つの神社があり、 "上の宮(かみのみや)"、"中の宮(なかのみや)"、"金刀比羅さん(こんぴらさん)"と呼ばれています。

ドンドコドンドコ、ドンドコドン。
お参りの際、太鼓をたたく風習があり、心地よい音が響きわたります。

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そして、もう一カ所、大切な場所があります。かつてニホンカワウソが棲んでいたという磯を越え、岩場の上に祀られている "つぼや" です。

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(かつて、二ホンカワウソが棲んでいた磯)

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ちょっとしたロッククライミングを体験すると "つぼや" にたどり着きます。

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海辺の岩場にある "つぼや" ですが、大きな台風でも流されてしまうことはなく、漁師さんが大切にされている場所です。

以布利センターの安全と定置網の大漁を祈願してきました。

(おまけ!)
少し時間をつくって、海岸清掃を行いました。

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海岸には、集めきれない量のプラスチックゴミが打ち上げられていました。
たくさんの流木は、雨の後に四万十川から流れ着きます。流木は、しばらくすると海の栄養となり、いろんな生きものたちの命につながることでしょう。

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40分ほどで、軽トラックの荷台がいっぱいになりました。

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