塩ビの溶接のお話

皆さんは、「溶接」ってどんなイメージですか?
おそらく工場などで、職人さんがお面を被って火花をバチバチしている様子を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

今回は金属を溶接するのではなく、「塩ビ」を溶接するお話です。
塩ビとは「ポリ塩化ビニル、塩化ビニル樹脂」の通称で、水槽の配管や濾過槽(汚れた水を綺麗にする槽)等によく用いられる素材です。

そんな塩ビを溶接する材料は、
1.溶接用の塩ビ棒
2.溶接用の熱風機(海遊館ではヘアードライヤー型を使用しています)
3.カッターナイフ

2203_yousetsu_1.jpg
↑溶接用の熱風機(ヘアードライヤー型)

の3点。

先日、とある場所の溶接接合部が割れたので補修することとしました。
破損部はここ(下部の2本の棒がくっついたように見えるものが前回溶接した塩ビ棒です)

2203_yousetsu_2.jpg

剥がれた部分をきれいにし、新しい塩ビ棒を熱風機で溶かしながら溶接していきます。

2203_yousetsu_3.jpg

ここに、新しい塩ビ棒を熱風機で溶かしながら溶接していきます。あとは棒の角をカッターナイフで切れば完了!作業時間は5分程度。

2203_yousetsu_4.jpg

棒の角をカッターナイフで切り整えて完了!5分程の作業でした。
2203_yousetsu_5.jpg

今回のような補修をしたり、手作りの道具を作ったり、塩ビ溶接は水族館に切っても切り離せない大事な作業です。
速やかな補修ができるよう、引き続き設備の見廻りに努めていきます!

この記事もおすすめ!