オウサマペンギン200番の好き嫌い

今回は「南極大陸」水槽で暮らしているオウサマペンギンの200番についてご紹介したいと思います。
海遊館のペンギン達はそれぞれフリッパーについているバンドの色で番号がつけられており、その番号が名前になっています。

200番は他のオウサマペンギンに比べると少しほっそりとしていて、見た目で簡単に見分ける事が出来ます。
海遊館で初めて繁殖し、人工育雛(じんこういくすう)で育ったオウサマペンギンです。

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オウサマペンギンには主に「シシャモ」「アジ」「ホッケ」といった魚を与えています。
ほとんどの個体が好き嫌い無く食べますが、200番はアジとホッケが苦手なようで、少し大きめのホッケがあると食べず、シシャモばかり食べています。
そして食べ終わるとそそくさと水槽の端っこの方へ移動していきます。

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実は端っこへ移動するのには理由があります。
ペンギン達には給餌が終わると、運動の為に水中へ泳ぎに行ってもらいます。しかし、200番は泳ぎに行くのが嫌なのか、こっそりとバレないように端っこにいるのです!
飼育員が手を叩きながら移動すると他のペンギン達は動画のようにスッと水へ入ります。



しかし、200番は最後まで粘ります。水へ入っていくところに少し浅瀬になっている部分があるのですが、そこに行き、全然入水してくれません。

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いつも「早く泳ぎにいってやー」と言いながら200番が泳ぐのを待っています。
健康の為にもちゃんと泳ぎに行って欲しいなーと思う飼育員でした。

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