船に乗ってきました!
- 2022.05.04
- 海獣チームの日記
先日、大阪湾の調査に使用する船に試乗してきました!
船内は広くゆったりした雰囲気で、2階デッキからは遠いところまで海を見渡すことができます。
目的地は、スナメリ(イルカの仲間)の目撃情報が多いとされる関西国際空港付近。
9時ごろに海遊館近くの岸壁から出港し、片道1時間15分かけて向かいました。
この日は調査に向けての練習ということで、約3時間のすこし短い船旅。
天気も良く波も穏やかで、もしかしたらスナメリが見えるかも?!と淡い期待を抱いたものの、今回は見ることは叶わず......。
しかし!スナメリを見ることだけが調査の目的ではありません。スナメリ以外の生き物も大阪湾には生息しています。
例えば、「ユリカモメ」であったり。
魚(おそらくボラ)であったり。
(お分かりでしょうか?よーく目を凝らすと魚影や泳いだ時の波が見えます)
生き物だけではなく、海の色にも注目してみると......写真のように赤く染まっている部分が!
一部採水して持ち帰り顕微鏡で観察してみたところ、この赤色の正体は動物プランクトンの「ヤコウチュウ(夜光虫)」とのこと。
ヤコウチュウがたくさん集まると海が赤く染まっているように見え、その現象を「赤潮」と呼んでいます。
ヤコウチュウについては以前別のブログでもご紹介していますので、興味のある方はぜひ!
→海遊館日記「ヤコウチュウ」
私たちが普段陸から見る大阪湾と、海の上から見る大阪湾。
同じものを見ているけれど、視点を変えればその景色は全く異なります。
プランクトンでこんなに海の色が変わるん?!ここって海から見るとこんな景色やったんや!......とたくさんの驚きと発見があります。
まだまだ多くの魅力を秘めている大阪湾。
皆様にたくさんの情報をお伝えできるように、引き続き調査を継続していきます!
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