ウミグモ
- 2022.05.13
- 大阪湾で出会った生き物たち
ウミグモは、陸にすむクモと同じ節足動物ですが、その中でも別のグループに含まれます。
これまで海遊館前の天保山岸壁で見つかっているのは、チビカニノテウミグモ(写真1)とズングリツマリウミグモ(写真2)の2種類です。
ウミグモ類には、体長が30cmを越えるグロテスクなものもいますが、この2種はどちらも小型で、体長は0.8㎜~1㎜(肢の長さは含まれない)程しかありません。歩く時に使う歩行肢(ほこうし)は陸上のクモと同じ4対(写真2)ですが、この肢のすべてに消化器官が詰まっているそうです。何を食べているのかは多くのウミグモ類で不明で、この2種についてもよくわかりません。
海遊館前の岸壁では、カイメンやヒドロ虫、イソギンチャク、コケムシ、ホヤなど多くの付着生物のついた基質上に見つかりますので、そのどれかを食べているのかもしれません。
水槽で飼育をして、食性を調べたいと思いつつまだ実行できていない生き物の一つです。
写真1:チビカニノテウミグモ
黄色の円内
写真2:ズングリツマリウミグモ
数字は、上から第1歩行肢~第4歩行肢を表す。
左第2歩行肢が体からはずれている。
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