「あの」アオウミガメが海へと帰っていきました

以前、海遊館日記でもお伝えしたこちらの「アオウミガメ」をご存じでしょうか。

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高知県にある海遊館の研究所、以布利センター周辺の定置網に202011月に迷い込んだアオウミガメを保護しましたが、飼育を始めて少し経った頃、体の中から大量のプラスチックごみが出てくるという出来事がありました。
「モルディブ諸島」水槽にアオウミガメがやってきました


プラスチックごみが出て体調が良くなってからは「モルディブ諸島」水槽で展示しつつ様子をみてきましたが、その後も健康状態良好と判断できたため、アオウミガメを高知県の海に帰すことが決まりました。


出発前日に最後の健康診断を獣医と一緒に行いました。

レントゲンでお腹の中に異物がないかの最終確認です。昨年5月のレントゲン撮影の時と同様、体の中にプラスチックなどの異物は見られませんでした。

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超音波による検査(エコー検査)や、採血を実施して栄養状態などををチェックします。

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結果、問題なし!
むしろちょっと餌の食べすぎ!とお小言を頂いてしまいましたが、獣医からもお墨付きをもらいました。

出発当日。いよいよ以布利センターへ向けて出発です。

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移動は海遊館の車で、遠路はるばる8時間の旅でした。

以布利センターに到着しましたが、少し波が高かったので以布利センターで次の日を待つことにしました。

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翌日、海までもう少しです。
※ウミガメはうつぶせだと動き回った時にケガをしてしまうことがあるため、陸上で運ぶ時はタイヤの上に仰向けに寝かせています。

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いよいよその時です。名残惜しむ様子もなく、一目散に海に帰っていきました。

少し拍子抜けしてしまいましたが。元気な姿を見ることができて安心しました。

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今回のアオウミガメにあった一連のできごとは海遊館にとって、とても印象深いできごととなりました。
ブログや報道等でこのアオウミガメをご心配、応援いただいた方も多く、本当にありがとうございました。

「モルディブ諸島」水槽でこのアオウミガメの元気な姿をご覧にいただいたお客様にも何かしらの思いを残せたのではないかと思います。

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