柿の季節です!

柿がおいしい季節になりましたね。甘くてジューシーな柿は、「パナマ湾」水槽で暮らしているアカハナグマの大好物のひとつです。

海遊館で暮らす生きものたちには、エンリッチメントのひとつとして味覚や嗅覚に様々な刺激を与えるために、積極的に旬の野菜や果物を与えています。
(エンリッチメント...生きものが心も体も健康に暮らしていくために、飼育環境に様々な工夫を施すこと)

ただ、柿は収穫時期が限られており、食べられる期間が短いのがちょっとネック...アカハナグマ達にできるだけ長い期間柿を楽しんでもらえる方法はないか?ということで、先日、生きものサロン のイベントにて、参加者の皆さんと「干し柿」と「渋抜き柿」を作ってみました。

皆さまに作ってもらった干し柿は天日干しするのが一番良いということで、光がよく入るバックヤードに吊るすつもりでいたのですが、イベント時に「干しているところを私たちが見られないですか?」とのご意見をいただきました。

日当たり良くお客様も見ることができる場所を探してうろうろ...。
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もしかしたらここ、お客様からも見える場所なのでは?!と思い、外から見てみると
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むむ?
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見えたー!!!
もしよかったら皆さんも、カメラのズーム機能などで探してみてください。タイミングが良ければ、干し柿をもみもみお手入れをしている飼育担当も見えるかもしれません。

次に渋抜き柿ですが、作り方は「渋柿の渋抜き」をご覧ください。
参加者の皆さんと作った渋抜き柿たちはこちら↓
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このまま暖かい部屋に置き、待つこと一週間。ついに柿がやわらかく食べごろになってきました。満を持して柿を切ってみると...
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おいしそうな断面!しっかり渋が抜けているか飼育担当が確認してみたところ、ばっちり!
癖のない甘みが口いっぱいに広がり、思わず笑顔になりました。
この柿をアカハナグマに与えてみた様子をどうぞ。


いい香りの柿を早く食べたくて焦り、ラーラがミラに乗っかって柿を落としてしまうハプニングが(笑)
2頭とも一瞬で食べきってしまいました。床に落ちた果汁もぺろぺろ。相当おいしかったようです。

干し柿は食べごろまでもう少し時間がかかりそうです。
与える際にはひもで吊るしたり、さらに工夫を加え、アカハナグマの新しい行動を引き出してみたいと考えています。続報はまたブログで発信する予定ですので、お楽しみに!

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