福がたくさん訪れますように!
- 2023.02.16
- 魚類チームの日記
2月9日は「フグの日」だったので、海遊館のフグたちを紹介します。
フグの仲間はたくさんいますが、ここではハコフグ科とフグ科、ハリセンボン科、マンボウ科に限らせていただきました。
まずはハコフグ科。鱗が変形した「骨板」と呼ばれる堅い板を繋ぎ、甲羅のような箱型の体にして身を守っています。英語では Box fish と呼ばれています。箱から出たヒレをちょこちょこ動かすのがなんとも愛らしいのですが、こんな形なので泳ぎは得意ではありません。
まずは「ぎゅぎゅっとキュート」のコンゴウフグ。
成魚は「アクアゲート」にも。
次は「グレート・バリア・リーフ」水槽のテングハコフグ。
成長すると目の前の吻部が突出してくるので「天狗」です。
写真撮れるかなあーと展示に行くとアクリル前を突っ切って行きました、ラッキー!
次はフグ科にまいります。
皆さまよくご存じのトラフグは「瀬戸内海」水槽にいます。
私の技術ではうまく写真が撮れなかったので、昔のブログの写真でご勘弁願います。
四苦八苦してトラフグの写真を撮っていると、目の前をふよふよ通過するフグを発見!
うつりが悪く申し訳ありませんが、ヒガンフグです。名前の由来は春の彼岸頃よく採れる説、食べると彼岸に渡る(死んでしまう)説などさまざま。しかし、このフグに限らず、ほとんどのフグは食べ方を誤ると彼岸に渡ります。くれぐれも免許のない方はご自分でさばかないようにしてください。
次!!「パナマ湾」水槽のサザナミフグです。
背中には白い斑、目や胸ビレのまわりに同心円状の筋、腹部には波のような筋がありますが、日本では "波のような筋" を名前に採用し、英名では White-spotted puffer,(白い斑のフグ)、 "背中の斑" を採用しています。
岩で休んでいるサザナミフグはでろ~んとしていて、ちょっと太りすぎじゃない??
そして、こちらは淡水のフグ、アベニーパファー、英名は Malabar pufferfish。「ぎゅぎゅっとキュート」の入口にいます。
世界最小のフグといわれ、全長は大きくても3cm程度のフグ。サザナミフグを見た後にこのフグを見るとほっこりします。
次は鱗を針に変えたトゲトゲのフグ、ハリセンボン科をご紹介。
「パナマ湾」水槽のハリセンボン、イシガキフグ、そして「クック海峡」水槽、「ぎゅぎゅっとキュート」のスミツキイシガキフグ。
これらは過去の海遊館日記でも紹介しているので、ぜひご覧くださいね。
最後はマンボウ科のマンボウです。フグの仲間で一番大きくなる種類で、最小のアベニーパファーとマンボウがいるのって、なんか不思議です。
マンボウがフグの仲間と言われてもピンとこないかもしれません。
こちらはマンボウの骨格。
一般的な魚類と比べると、頭の後ろやお腹の辺りに骨がないことがわかります。これは身を守るために体を膨らませる機能をもったフグの特徴であり、マンボウもフグの仲間であることを示しています。マンボウは体を大きくする方向に進化したため、体を膨らます必要はなくなりましたが、骨格にその名残があるというところ。なんかすごくないですか?
ふくの日以外でも、海遊館のフグをお楽しみいただけるとうれしいです。
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