以布利通信66「スマとスマ?」

こんにちは、以布利センターです。

普段みなさんが当たり前のように使っている言葉が、全国共通ではなかったという経験はありませんか?
仕事や学校で出身地を離れたときに最初にぶつかる壁は方言だと思いますが、魚の呼び方にも「地方名」と言われる方言のようなものがあります。対して、図鑑や学術的に使用する呼び方は「標準和名」といい、日本では学名に準じてつけられています。
ということで、今回は高知県の以布利大敷の漁師さんたちに呼ばれている面白い地方名を紹介したいと思います。

まずは、この魚。
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標準和名では「スマ」ですが、以布利では「ヒラ」と呼ばれています。

次はこの魚
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標準和名では「ヒラソウダ」ですが、以布利では「スマ」

あれ?となった方もいるのではないでしょうか。これが地方名のややこしいところで、標準和名の「スマ」と以布利で呼んでいる「スマ」は別の魚ということです。
姿もとても似ています。見分け方としては背中の模様と腹部の黒い斑があるかないかです。
比べて見てくださいね。

「"スマ" なのに "スマ" じゃない」
頭がこんがらがってしまいます。
地方名で呼ぶのが当たり前の漁師さんたちに話を伺うことが多いため、これを理解するのにはとても苦労しました。

以布利での地方名は他にもたくさんあるので、また紹介したいと思います。

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