以布利通信67「あぜ道を歩くと」
- 2023.05.05
- 以布利センター
こんにちは、以布利センターです。
以布利ではツバメが飛んでいたり、ツツジの花が満開に咲き、昼は半袖でも暑い位の気温になってきました。
暖かくなり、ある生物を探しにいきたい!とのことで先輩飼育員と以布利センターの近くにお散歩にでかけました。
お散歩といっても、このようなあぜ道です。
私も先輩飼育員も黙々とあぜ道を進み、なんだか童心に帰ります。
そして、見つけました!写真の中に1匹隠れているのですが、わかりますか。
そうです、アカハライモリです。
1匹見つけると、目が慣れて次々と見つけられます。
写真の左側がオス、右側がメスです。
少し分かりづらいですが、オスは婚姻色が出て、尾が紫色になっています。
こちらは、別の雌雄の写真です。
オスはメスに対して、進行方向を遮るようにして、尾を用いて求愛行動をするようです。
しばらく観察していましたが、メスはオスに対して全く見向きもしませんでした...。
今回のお散歩では数分で6匹程発見できました。
しかし、アカハライモリは、高知県では「注目種」に指定されています。
注目種とは、生物多様性の保全の推進と豊かな自然が次世代につながるように、レッドリストには該当しないものの、本県の自然を代表すると考えられる種です。
アカハライモリを発見した場所は三面を護岸で舗装されていて、アカハライモリにとっては住みにくいと考えられる場所ですが、個体数の多さと力強さに感心しました。
これからも、身近にこのような生き物が見ることができる環境を守っていきたいですね。
- 最近の記事
- カテゴリー
- 月別アーカイブ