タカアシガニの成長記録Part.2

これまでタカアシガニの成長記録をご紹介してきました。

ついに!ついにー!!
メガロパ幼生から稚ガニになりました!!!
卵から稚ガニまで成長したのは、世界中の水族館で初となります!
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メガロパ幼生になってから30日くらい経った頃、稚ガニになりました。
稚ガニの体色は、白色のようでメガロパと比べると、大きさや色、形が全然違います。

体には毛が生えていて、ゴミやエサが付いています。
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体を守るために、周囲に溶け込むようゴミやエサなどをつけるのでしょうか。
それとも効率良くエサを食べるためでしょうか。

大きさは足を広げると1cmほどで、これから何回も脱皮を繰り返して成長していきます。
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「日本海溝」水槽には14kgのタカアシガニが暮らしており、足を広げると3mくらいあります。
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こんなに大きなタカアシガニも、初めはこんなにも小さいのかと思うと感慨深いですね。
初めて見た時は感動しました。


最後に。
海遊館は、去年からタカアシガニの繁殖に挑戦してきました。
挑戦2回目にして稚ガニにまで飼育できた大きな理由の一つは、静岡県にある一般財団法人マリンオープンイノベーション機構の岡本一利様からご指導いただいたためです。
岡本様は20年以上タカアシガニの研究をされています。
水槽内で繁殖したタカアシガニが大きく成長して、次の世代へと繋がるように残していきたいという、私たちの考えに賛同してくださいました。
これからもこの稚ガニ達を大切に育て、タカアシガニの生態解明に繋がるように研究を進めていこうと思います!

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