姿を変える水草

ネオンテトラ、セイルフィンプレコなどが暮らす「エクアドル熱帯雨林」水槽では、最近水草を少しずつ展示しています。
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展示したのは「エキノドルス」という水草で、葉の先が丸く、背丈が高いのが特徴です。
海遊館ではソイル(水草を育成するための栄養が入っている土)に植えて展示しています。

小魚たちの隠れ家にもなっている水草ですが、実は展示水槽以外にも海遊館の屋上で育成を行っています。
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屋上では鉢にいれて育成しており、写真を見ると水草の一部が水から出ていますが、最初の水中にある水草の写真と見比べると少し葉の形が違います。
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このように種類によっては赤紫の葉脈が入り、触ると水中の柔らかい葉よりも硬くがっしりしています。実は水草は一部の種類を除き、水上まで成長すると水中から陸上での生活に適応するため葉の形や色が変化することがあります。水中にある水草の姿を「水中葉」、水の上の陸上での姿を「水上葉」と呼びます。

一般的に想像される水草は水中葉の姿かと思いますが、環境の変化に応じて水上葉というまた違う姿を見せてくれます。水草によっては水中葉と水上葉で姿がまったく異なる種類もありますので、そこが面白い点でもあります。

「エクアドル熱帯雨林」水槽で展示しているエキノドルスは水中葉の姿ですが、今後も少しずつ水草を増やしていく予定ですので、ぜひ観察してみてください。

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