視点転展の裏側で ~後編 絵しりとり~

こんにちは。
特別展「視点転展」は1月9日で2年間の会期を終えて終了となりました。
かなり間があいてしまいましたが、前編に引き続き、特別展「視点転展」の担当、飼育スタッフAがお送りします。
前編はこちら

この展示を運用していた担当の知られざる裏側について、語らせてください!(笑)
※最後の最後にお知らせもあるので、是非ご覧ください!

この展示の中には、共創に携わったクリエイターの遊び心が、各所に散りばめられていました。
例えば、こちら。
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謎の蛇口。もちろん水は出ません。
なぜ取り付けたのか...?
設営でこういったクリエイターの遊び心は日常茶飯事になっていたので、ツッコミは一旦放棄しました。

そんな遊び心は会場出口の廊下にある、「エンドロール」にも現れています。

エンドロールでは、コンセプトや制作後記が記載しておりますが、随所で空きスペースをあえて残し、開催期間終了までに少しずつ何かが増えていく展示になっていました。
会期終了間近には掲示物やメッセージで大変華やかになっておりました。

そんな空きスペースを使用した展示のひとつがこちら。
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「絵しりとり」です。
こちらは、係員が「生き物縛り」の絵しりとりをエンドロール入口から出口付近まで展開し、会期終了間近で完成するというもの。

しかし、裏話をすると、会期は2年あるから大丈夫かと、タカを括っていたら、『思ってたよりも板長すぎ問題』が発生し、会期後半になり、展示期間終了までに間に合わないかも...!となってしまいました。ひょえ〜。
そこで、見回り業務がメインの遅番業務の係員に、「今日、絵とか描きたい気分じゃないですか?」という最低すぎる誘い文句で板の前まで連行し、絵を描いてもらったりしてました。
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中には、「時間あるので描けますよ!」と言ってくれる、神のような係員も!
あれよあれよという間に完成に行き着くことができました。
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上手な絵はもちろん、クセや個性が出る絵もあり、それもまた見所です!
特にお子様は絵しりとりにすぐ気付き、読み上げながら出口まで行く様子も見られました。

おや。こちらの絵は...?
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海遊館古参のファンの方であれば、「おおっ!」となるかもしれませんね。

そして、絵しりとりの最後の文字は「か」。
最後なので「ん」で終わるはず...。
「か」で始まり、「ん」で終わると言えば、やっぱり...?
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「かいゆうかん」ですよね!

さて、視点転展では、このような新たな試みがたくさんありました。
水族館の中では目立たない生き物のメイン展示、やってそうでやっていなかったお客様との一問一答のアンケート、フジツボのオンライン講座の実施、日本サインデザイン賞の銅賞受賞etc...。

この展示を通して、あなたの「視点を転じて」周りを見ることで、他者の世界を想像していただける、きっかけになっていれば担当一同、大変嬉しく思います。

改めまして、
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!

PS:コアな視点転展ファンの皆様、そしてクラゲファンの皆様へ。
視点転展が幕を閉じた後ですが、クラゲ沼から抜け出せない、ガチオタクと視点転展スタッフが仕掛ける最後の試みです。
今後の情報をお見逃しなく...!!!
coming soon!!!!!

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