ブダイの不思議な胃袋事情

皆さん『無胃魚』を知っていますか?
その名のとおり胃が無い魚のことです。今回紹介するブダイも『無胃魚』の仲間です。「じゃあ胃が無いのに、どうやって消化しているの!?」と疑問に思いますよね。では、驚きの消化方法を見てみましょう~

こちらはバックヤードにいるスジブダイです。

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カラフルなボディとユニークな歯が素敵ですね!海遊館ではオキアミやイカ、ブダイ用のペレットなどを給餌しています。そして、無胃魚であるブダイは食べた物をなんと腸で消化しているのです!

し・か・も、胃のある魚は食べ物を消化するまで24~36時間かかるといわれていますが、無胃魚の場合は消化・吸収されるまでわずか30分!消化と吸収が速いため、常に食べ物をエネルギーに変換することができるのです!そのためバックヤードでは1日3回~4回給餌しています。

そんなブダイはサンゴを食べることでも有名で、頑丈な歯で砕かれたサンゴは粉々になりフンとして排出されます。そのフンは美しい砂浜の一部になり、環境に影響を与えている魚でもあります。

海遊館はブダイ以外にも「チリの岩礁地帯」のイワシなど、無胃魚が多くいます。無胃魚と胃のある魚の違いを探しながら楽しむのも良いですね!

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