動物たちも年をとると・・・

先日、海遊館で飼育しているオウサマペンギンが起立できなくなってしまいました。

このオウサマペンギン、1988年生まれの御年29歳になるおじいちゃんです。
おそらくオウサマペンギンの平均寿命は30歳くらいだと思いますので、このおじいちゃんもかなりのご高齢です。

ゴハンもよく食べますし、立てないだけで元気もあるので、とりあえず海遊館で血液検査やレントゲン検査などを実施しましたが、原因が分かりません。
そこで大阪府立大学獣医内科学研究グループに診ていただくことになりました。

いざ診ていただけることになりましたが、そこで問題が。

オウサマペンギンは寒いところに生息しているペンギンです。

ですので、大阪府立大学獣医臨床センターに運ぶ1時間の間も、オウサマペンギンを冷やさなければなりません。
そこで、天気予報とにらめっこして、最高気温が15℃をきった日に運ぶことになりました。
外気温が15℃でも、車内をさらに冷房でキンキンに冷やしますので、オウサマペンギンは快適だったでしょうが、我々スタッフは体の心まで冷え切ってしまいました。

無事に大阪府立大学獣医臨床センターに到着して、CT撮影を実施しました。
もちろんCT撮影中に動かれては困るので、麻酔をかけての撮影です。

ikimono_toshi_1.JPG

ikimono_toshi_2.JPG


結果、腰仙骨と胸椎の間にズレがあるのが分かりました。
ヒトで言えば腰の背骨がズレてしまったような感じです。

ikimono_toshi_3.png


これが原因とは確定できませんでしたが、それ以外には特に異常がなく、また高齢のため長時間の麻酔をかけての手術も難しいので、今後は飼育スタッフでしっかりとケアしてあげることにしました。
日中プールに入れてあげると、機嫌よく泳ぎながら毛づくろいも出来ますし、夜間は陸上で休息させますが、床ずれしないようにマットを敷いてあげています。

ikimono_toshi_4.JPG






高齢の動物たちは、ヒトと同じく、避けられない健康の問題を抱えることがあります。
展示水槽で皆さんの前には出られませんが、予備水槽で出来るだけ快適に余生を送ってもらえるように、しっかりと飼育スタッフでケアをしていきたいと思います。

最新のブログ