サンゴとイソギンチャクの違いって?②

前回、サンゴとイソギンチャクの違いの一つとして「動く・動かない」について紹介しました。
(過去ブログ⇒サンゴとイソギンチャクの違いって?

今回は、サンゴとイソギンチャクのもう1つの違いについてご紹介します。
「モルディブ諸島」水槽で掃除をしていると、ゆらゆら揺れるサンゴを見て「イソギンチャクかな?」と話しているお客様が時々いらっしゃいます。確かに種類によっては姿がとてもよく似ていますね。(ちなみに下の写真はサンゴです)

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一見そっくりなサンゴとイソギンチャクの違い、それは「骨を持つか、持たないか」なんです。
まず、イソギンチャクは骨格を持ちません。

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一方のサンゴは骨を持っていますが、サンゴの中でも大きく分けて2つのタイプがあります。
1つ目は「ハードコーラル」と呼ばれる、硬い骨格を持ったサンゴです。骨格に空いた穴の中には「ポリプ」という花びらのような形をしたサンゴの個体が入っています。たくさんのポリプが集まって、大きなサンゴの体を作っています。おそらく皆さんがサンゴ礁と聞いてイメージするのがこちらではないでしょうか。

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2つ目はやわらかい、ソフトコーラルと呼ばれるサンゴです。
名前の通り柔らかい体を持っていますが、骨格ではなく、「骨片」という小さな骨の欠片を持っています。

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このように姿が似ていたり、近縁の生き物同士でも、比べてみると見えないところに違いがあることが分かります。

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