海遊館のはたらく車
- 2021.11.25
- 魚類チームの日記
先日、「チリの岩礁地帯」水槽に、約1万尾のカタクチイワシを展示しました。
カタクチイワシはほぼ毎年この時期に搬入が行われ、恒例行事となっています。
去年の様子はこちらから⇒1万尾のカタクチイワシ(過去ブログ)
さて、今回ご紹介するのは、カタクチイワシ...ではなく、彼らを運んでくる「活魚車」です。
海遊館の4トントラック、通称「活魚車」は、生きものを元気な状態で安全に運ぶための設備が搭載されています。
大きな水槽はもちろん、水温を維持するための熱交換器、酸素ボンベ、発電機、水の循環設備等、水族館の設備が丸ごとぎゅぎゅっと積み込まれています。
水槽の水量は約3トン。一般的な家庭のお風呂約15杯分もの量の水を運ぶことができます。
上から水槽を見るとこんな感じ。
さらに、水槽のフタは二層になっていて、可能な限り輸送中に水がたぷたぷ動かないようになっています。これは輸送中に生きものにかかるストレスを最小限に抑えるためです。
また、水槽内にはLED照明やビデオカメラも設置されています。私たちが乗り込む座席にはモニターがついており、運搬中も生きものの様子を随時確認することができます。
さらに水温調節も運転席側から操作できるようになっています。水の中で暮らす生きものにとって水温は非常に重要なので、海遊館に到着した後の環境に合わせて水温を調節しています。
以上、海遊館のはたらく車、「活魚車」の紹介でした。
次はどんな生きものを運んできてくれるのか、楽しみにしていてくださいね。
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