水族館の設備の話
2025年01月21日
寒い日が続き、布団からでるのが辛く、仕事に向かう自分にがんばれと鼓舞しています。
みなさんは一番何曜日ががんばらないとなあと感じますか?私は毎週木曜日と日曜日に思います。
それは...水質検査があるからです!
今日は大変な水質検査のごく一部を紹介したいと思います。
まず、左上にある機械(棒のようなものを入れてある)はpHメーターです。「pH」とは水の性質を示す単位の一つで、0~14の数値で表され、pH7を中性とし、7より小さい場合は酸性、大きい場合はアルカリ性となります。天然海水はpH8程度なので、多くの海水魚たちの生育に適するpH8に近い値になっているかどうかを確認します。この値からずれると食欲や体表、消化器官等の調子が低下する場合があるため注意が必要です。
また、魚種によって至適pHが異なる場合もあります。
次に容器の前に2つずつ置いているのがアンモニウムと亜硝酸を測定するキットです。これに水槽の水を入れて数分待ち、色サンプルと照らし合わせます。生きものにとって悪影響の与える値が出ていないかを確認します。
また、サンゴが暮らしている水槽はより繊細な水質管理がもとめられます。
アンモニアや亜硝酸以外にも、サンゴの骨格形成や育成に必要な硝酸、KH(炭酸塩硬度=水のアルカリ性の度合いと硬度)、マグネシウム、カルシウム、リン等など様々な測定項目があります。
「いのちぐるぐるサンゴ展」の水槽の水質検査は特に大変で、半日がかりになることも...
海遊館にはお客様に見ていただく水槽以外にも、バックヤードに展示準備をしている魚たちが暮らす予備水槽があり、全部で100以上ある水槽の水質検査を毎週定期的に行います。
とても時間がかかる作業だけど、水質検査は生きものにとって快適な環境を提供できているか確認するためには欠かせない作業です。
がんばろ。
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