ヒメイカ
- 2019.06.11
- 大阪湾で出会った生き物たち
現在、大阪湾にすむ小さなアイドルたちをテーマにしたミニ企画展を考えています。
その中で、ぜひ紹介したいと思っているのが「ヒメイカ」です(写真1)。
ヒメイカは、アマモがはえる「アマモ場」(写真2)にすんでいて、大きさは胴の長さが最大でも1.5cmほど。世界最小級のイカです。(アマモについては海遊館日記を参照。)
イカと言えばスルメイカのように水中を泳いでいるのが普通ですが、ヒメイカは、アマモの葉に背中側でくっついています(写真3)。もちろん、いつもくっついているわけではなく、エサの小動物を見つけるとそっと近づき、長い腕をのばして一瞬にしてつかまえたり、敵がくるとスミを吐いて逃げることもあります。
アマモ場の中は潮の流れが弱まり、隠れ家として最適です。たくさんの小さな生きものがすみついたり、魚などの子どもがひ弱な時期をすごす保育園の役割がアマモ場にはあります。ヒメイカはそんな小さな生きものたちをねらって食べるわけです。ヒメイカはアマモ場という場所にうまく適応して生きているのです。
今回のミニ企画展では、ヒメイカとたくさんの生きものたちがくらすアマモ場の大切さを知っていただけるよう工夫したいと思います。
現在、7月中旬からの開催にむけ、奮闘中です。どうぞご期待下さい。
(▼写真1)
(▼写真2)
(▼写真3)
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