無脊椎動物
2026年06月02日
あっという間に春から夏にかけて季節が変わっていく中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日1週間ほど高知県にある以布利センターへ出張に行く機会がありました。
その際、生物収集の目的で定置網船に乗った際に、あまり見たことがない、ひときわ大きいクラゲを見つけました。
ヒゼンクラゲです。有明海などでも見られるクラゲで、傘経(傘の部分の大きさ)も最大70cmほどになる大型のクラゲです。
一部の地域では "シロクラゲ" とも呼ばれ、食用にもなります。
私が去年以布利センターへ赴任していた際には見たことがなかった印象でしたが、漁師さんの話によると、「ここ最近は毎日入っているよ~」とのこと。
今回採集した個体も傘経40〜50cmほどの大きさでした。
定置網に入るクラゲは網の中で魚に揉まれてボロボロになる個体が多いですが、この個体は傷がなく、綺麗な状態だったので以布利センターへ持ち帰り、育成してみようとなりました。
クラゲ担当の経験もある先輩飼育員にさっそく水槽を組み立ててもらい、水槽に入れてみると、傘の下の部分の口腕(足のような部分)に小さな魚がいました。
この魚はハナビラウオという魚で、幼魚の時期は大型のクラゲに寄り添い、身を守る習性があります。クラゲの毒で、他の大型の捕食者から身を守っているということですね。
さらに寄り添っているクラゲを餌にもすることがあるそうです。
水槽に入れた直後はクラゲの陰に隠れていましたが、次の日からクラゲの周りを泳ぐようになりました。
こういったクラゲや魚など以布利センターの一部の生きものは、海遊館に運ばれて展示されていることがあるので、ぜひ展示の生きものもよくみてあげてくださいね。
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