哺乳類
2026年06月04日
皆さん、こんにちは!
突然ですが皆さんは、海の生きものたちの口の中を近くで見たことはありますか?
今回は、海遊館に暮らす生きものたちの「舌」について深堀していこうと思います!
生きものたちとの違いが分かりやすいように、まずは私たちヒトの舌にどんな役割があるのか見ていきましょう。
ヒトの舌の主な役割は4つに分かれます。
1. 味覚を感じる
2. 食べ物を噛んだり、飲み込むときのサポート
3. 言葉や音を出す際の発音のサポート
4. 歯並びの維持
大きくこの4つが挙げられ、舌という器官は私たちになくてはならない重要な役割を持っています!
では、ここから本題に入っていきますね!
今回はそれぞれの生きものたちの口の中の写真を撮影してきました!
その写真を見ながら、海の生きものたちの舌にはどんな構造・役割を持つのか見ていきましょう!
<カマイルカ>
まずはカマイルカです!
カマイルカの口の中はこんな感じになっています!
カマイルカの口は大きく、舌も比例して大きく、分厚いのが特徴です!
カマイルカなどのハクジラ類は餌となる魚やイカを食べる際に、咀嚼せず、丸呑みにする「吸引摂餌」という食べ方を持つ特徴があります。
ハクジラ類は魚を丸呑みする時、魚のヒレや棘が刺さらないように尾側ではなく頭側から飲み込むことがほとんどです。
野生のイルカたちは生きている魚を主に食べます。この時に必ず魚の頭以外を咥えた場合は、咥えなおしを行い頭から飲み込みます。その際に舌を使って頭側から飲み込めるようにサポートしていると思われます。
また乳児期には舌に葉状突起というヒダがあり、母親の母乳を飲む際にストローの様に巻いて母乳を飲むことが分かっています!
<カリフォルニアアシカ>
続いてはカリフォルニアアシカの舌を見てみましょう!
アシカたちの舌は細長いですが、人の舌と同じほどの厚さがあるように見えますね!
口の中を見ると、歯が真っ黒で虫歯がいっぱいと思われますが、これは虫歯ではないので安心してください!!
少し話が脱線してしまいましたね...(泣)
アシカたちの舌の役割についてはイルカ達とよく似ています。
アシカが餌を食べる時も咀嚼せず、魚を丸吞みにします。この時に魚を口の奥に運ぶ役割があります。
歯はすべて真っ黒ですが、舌も所々黒くなっているのが分かりますか?
アシカたちの口が黒いのは、口の中に黒い色素を出す細菌が生息しているからだと言われています。細菌といっても悪さをするようなものではなく健康状態には問題ありません!!
<ゴマフアザラシ>
次の口の中の写真はゴマフアザラシになります!
アザラシの舌の特徴は喉元にかけて横幅が広く、先ほどのアシカとは違い厚さが薄く見えます。
アザラシもイルカ・アシカと同じように魚を丸呑みで食べるので、喉の奥に魚を運ぶ役割が舌にはあります。
次にこの写真を見てください!
これは正面から撮影した写真ですが、舌先がハートのような形になっています!
生きものごとに様々な違いや新しい発見があるため、我々飼育員は生きものたちを観察することも日々の大切な作業になっています!
皆さんどうでしたか!?
今回は3種類の生きものを見比べてみました。舌の形はそれぞれ少し違いますが、その役割は似ている点も多くあります!
特に魚を丸吞みにするとことに関しては3種類とも同じでしたね!
私たち人は舌に味覚を感じる味蕾という器官が存在しますが、魚を丸呑みにする海の生きものたちは、味蕾をほとんど持たないと言われています。
そのため、皆さんから「イルカやアシカ、アザラシ達は「味」が分かりますか?」と聞かれることがありますが、味蕾がほとんどく魚を丸呑みしてしまうため、味はあまり分かっていないのではないでしょうか!
このブログを読んで、実際に生きものたちの「舌」を見てみたいと思ってくれた方!ぜひ海遊館やお近くの水族館に足を運んでみてはいかがでしょうか!!
ちなみに海遊館では、毎日「生きものたちのお食事タイム」の時間があります!
生きものたちの普段は見られない口の中を見られるのはこの時間が一番です!
皆様のご来館を生きものたちと共にお待ちしております!ぜひ海遊館に遊びに来てくださいね!
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