2020.11.03
調査・研究
ジンベエザメの全長を実測しました!
11月1日の"計量記念日"にちなみ、本日11月3日(火)に館内「太平洋」水槽で飼育展示中のジンベエザメの全長実測を行いました。 結果は以下のとおりです。 全 長 推定体重 推定年齢 遊: 5 m 70 cm 1,400 kg 13~14 歳 海:4 m 50 cm 750 kg 5~6 歳 水上から撮影した100枚の写真の平均値で全長を計測する従来の方法では、ジンベエザメの体の傾きや水面の揺れから計測結果の誤差が生じやすい問題点がありました。 今回、より精度の高い情報を得るため、ダイバーが給餌中のジンベエザメの体に触れるトレーニングを行った結果、ジンベエザメの全長を実測することが可能になりました。(体重は過去の計測値から推定して算出) 海遊館では、計量記念日を通して生き物たちが元気に成長する様子を紹介し、自然環境について興味をもっていただきたいと考えています。 【担当者のコメント】 体を触るトレーニングでは、ジンベエザメに嫌悪感を与えないよう、反応を見ながら慎重にトレーニングを進めました。今回の結果から、しっかりと成長していることが分かり安心しました。今後もジンベエザメの成長を記録し、飼育技術の向上に尽力したいと思います。
2020.10.27
生きもの情報
11月3日にジンベエザメの全長をダイバーが計測します
"計量記念日"にあたる2020年11月1日(日)にちなみ、11月3日(火)午前10時30分から、「太平洋」水槽で飼育している2匹のジンベエザメの内、1匹(愛称:遊(ゆう)、性別:メス、推定年齢13~14歳)の全長をダイバーがメジャーを使って実測します。 従来の方法には計測結果の誤差が生じやすい問題点がありました。今回、より精度の高い情報を得るため、ダイバーが給餌中のジンベエザメの体に触れるトレーニングを行った結果、ジンベエザメの全長を実測することが可能になりました。 海遊館では、計量記念日を通して生き物たちが元気に成長する様子を紹介し、自然環境について興味をもっていただきたいと考えています。 今回の計測結果は海遊館HPにて改めてお知らせします。 《ジンベエザメの計測について》 日時:2020年11月3日(火)10:30~(約5分間)場所:「太平洋」水槽 ※生き物の状況によっては予告なく計測を中止する可能性があります。 《ジンベエザメについて》 ■英名:Whale shark ■学名:Rhincodon typus温帯から熱帯の沿岸および外洋に生息する大型のサメで、日本近海では黒潮に乗って春から秋にかけて現れます。体は灰色で白色の斑点が散在し、小型甲殻類などのプランクトンを食べます。最大10~13m、稀にさらに大きく成長する可能性があると考えられています。 《計量記念日について》 計量に関する制度は、経済・社会の最も基本的な制度であり、国民生活のあらゆる分野の基盤的制度です。計量の基準を定め、適正な計量を確保することは、日常の生活を守るとともに、経済の発展及び文化の向上のために非常に重要なものです。経済産業省では、現行の計量法が施行された1993年11月1日にちなみ、以後11月1日を「計量記念日」とし、計量法の適切な実施とともに計量思想の普及啓発に努めています。電気記念日(3月25日)、発明記念日(4月18日)、貿易記念日(6月28日)とともに、経済産業省4大記念日のひとつです。(社団法人日本計量振興協会ホームページより)
2020.10.05
生きもの情報
カタクチイワシ約1万尾を搬入しました。
2020年10月5日(月)に、兵庫県妻鹿漁港から「チリの岩礁地帯」水槽に、カタクチイワシ約1万尾を搬入しました。今年、カタクチイワシの搬入作業は初めてです。 「チリの岩礁地帯」水槽 今回の搬入作業により、カタクチイワシの展示数は約1万5千尾となり、水槽の中をダイナミックに群雄する姿がご覧いただけます。海遊館ではカタクチイワシの展示を通して、海の不思議とすばらしさをお伝えしたいと考えています。 【カタクチイワシについて】 英名:Japanese anchovy 学名:Engraulis japonicusカタクチイワシ科。北海道から九州南岸までの沿岸域、瀬戸内海に分布する。沿岸近くの表層付近を大きな群れを形成し遊泳する。最大約20cmまで成長し、大きく開く口の上顎が目立つため「片口」の名がついた。自然界では、様々な海洋生物の重要なエサとして生態系を支えている。 【「チリの岩礁地帯」水槽について】 水槽容量 :250t 水温:18℃ 展示面積:40㎡南米チリ沿岸の環境を再現しています。この水槽では、主にカタクチイワシとマイワシを展示しています。 【カタクチイワシ担当飼育員からのコメント】 今年9月から担当になり、初めてカタクチイワシの輸送作業を取り仕切ります。緊張していますが、必ず輸送を成功させたいと思います。カタクチイワシは、群れで泳ぐ美しさやダイナミックな様子に注目されることが多いですが、自然の海では、この群れが様々な海洋生物のエサとして、生態系を支えていることを想像していただけるとうれしいです。
2020.09.11
調査・研究
海遊館初「オヤビッチャ」の繁殖に成功しました。
海遊館初「オヤビッチャ」の繁殖に成功しました~長きにわたる飼育員の挑戦が実を結びました~ オヤビッチャの稚魚(約2cm) 海遊館では、当館で繁殖に成功したスズメダイの仲間「オヤビッチャ」の稚魚を館内5階の企画展「ぎゅぎゅっとキュート」にて一般公開を開始いたします。今だからこその小さな姿がご覧いただけます。飼育員が、オヤビッチャの稚魚に関する情報がない中で産卵場所や飼育環境、そして稚魚の餌など様々な工夫を重ねた結果、繁殖に至りました。また、オスがヒレを使って卵に水流を送る行動は卵の孵化に大きな影響があり、水流ポンプを使った一方向の流れでは孵化もその後の成長もうまくいかないということや、稚魚の成育には海水の比重が関係していることなどがわかってきています。オヤビッチャの繁殖・展示を通して、命の素晴らしさを感じていただきたいと思っています。今後も多様な生物が暮らす海、そして地球を未来に届けられるよう、種の保存や環境保全に関わる様々な調査研究活動を続けてまいります。※稚魚の展示は生き物の状態により予告なく終了する場合がございます。 【 担当飼育員のコメント 】 オヤビッチャの繁殖は、失敗の繰り返しが延々と続きその難しさに心が折れそうになりました。 はじめは、透明で目だけが大きく目立つ赤ちゃんが、次第に白っぽくなりその後、意外なことに真っ黒になりました。 赤ちゃんが育つ過程で、なぜ真っ黒になるのかと不思議に思いましたが、これからも生き物たちをしっかりと観察し、長い時間がかかっても、あきらめずに繁殖研究に取り組んでいきたいと思います。 【オヤビッチャについて】 英名:Indo-Pacific sergeant 学名:Abudefduf vaigiensis 日本を含むサンゴ礁や沿岸地域の岩礁などの温かく浅い海に広く生息しているスズメダイの一種で、体長は20cm程になり、体側にある5本の縞模様が特徴的な魚です。 海遊館では「アクアゲート」水槽、「グレートバリアリーフ」水槽、「ぎゅぎゅっとキュート」(稚魚)にて飼育展示を行っています。 オヤビッチャ(成魚)
2020.08.31
生きもの情報
<※終了しました>「ビゼンクラゲ」を展示中!
2020年8月29日(土)よりクラゲ展示エリア「海月銀河」で、有明海に生息している「ビゼンクラゲ」(傘の直径およそ40㎝、計2匹)を期間限定で展示しております。 ビゼンクラゲ展示の様子 【期間限定「ビゼンクラゲ」展示概要】 展示期間: 8月29日から9月中旬頃まで(予定) 場 所: 海遊館3階「海月銀河」 展 示 数: 2匹(傘の直径およそ40cm) ※生物の状況により予告なく展示期間や展示数を変更する場合があります。 【ビゼンクラゲについて】 学名 Rhopilema sp. 南日本の沿岸海域に生息する。かつて岡山県児島湾が名産地だったことから「備前クラゲ」の名がついたといわれている。有明海沿岸では「あかくらげ」と呼ばれている。食用になり、寒天質の傘の部分は厚くて硬く歯ごたえがある。そのことから英名では「Edible jellyfish」(食用クラゲ)と呼ばれている。大きな個体では60cm、20kgにもなる個体もいるといわれている。傘の縁に触手(しょくしゅ)はなく、8本の口腕(こうわん)には、それぞれ多数の棒状の付属器が付いている。傘は白く、口腕は赤い。傘の縁を力強く開閉させて活発に泳ぐ。7月から10月頃にかけて、有明海沖合で刺網漁(さしあみりょう)によって漁獲される。有明海で見られるものは、他の海域のものと別の種類の可能性もあり、現在研究が進められている。
2020.08.17
生きもの情報
カリフォルニアアシカの赤ちゃんの愛称が決定しました!
カリフォルニアアシカの赤ちゃんの愛称が「レイ」に決定しました! 2020年7月28日から8月11日までの期間、飼育員が赤ちゃんへの様々な思いを込めて厳選した12の案へのお客様による投票を行ったところ、合計812通の応募がありました。 その中で最も多くの票を獲得した愛称「レイ」に決定しました。 愛称が「レイ」に決定した赤ちゃんアシカ 1.愛称募集の結果について 応募総数: 812通 愛 称:「レイ」 由 来:令和の年の梅雨(rain)の時期に生まれたことから※「レイ」に投票していただいた214名の方の中から、抽選で10名の方に、記念品として海遊館オリジナルのグッズをプレゼントします。 2.今回愛称が決まったカリフォルニアアシカの赤ちゃんについて 出 生 日:2020年6月24 日(水)生まれた場所:海遊館7階「モンタレー湾」水槽内 母 親:愛称「スミレ」、体重約102kg、年齢18歳 父 親:愛称「ミッチ」、体重約186kg、年齢10歳赤ちゃんのデータ:オス 、体長約 60~70cm(目測)、体重13.49kg(実測)※2020年7月14日時点 3.カリフォルニアアシカについて 英名 California sea lion 学名 Zalophus californianus食肉目アシカ科。北太平洋東岸のみに生息します。成長するとオスは体長約200cm、体重約300kg、メスは体長約170cm、体重約100kgになります。オスは全身こげ茶色で、メスはやや淡いこげ茶色です。四肢が発達し、水中遊泳だけでなく、陸上歩行にも役立っています。一夫多妻で、1頭のオスが約30頭のメスや子どもを率いて「ハーレム」と呼ばれる群れを作ります。自然界では5~6月が交尾の時期で、妊娠期間は約1年間。通常1回の出産で1頭の子どもを産み、生後約1年間授乳を続けます。メスは3~4歳、オスは5歳前後で性的に成熟し、繁殖に関わります。
2020.07.01
生きもの情報
カリフォルニアアシカの赤ちゃんが生まれました!
6月24日(水)に「モンタレー湾」水槽内でカリフォルニアアシカの赤ちゃんが誕生しました! 母子ともに元気で、一般公開中の「モンタレー湾」では、時間や場所によってほほえましい子育ての様子や愛くるしい赤ちゃんの姿がご覧いただけます。海遊館で誕生したカリフォルニアアシカの赤ちゃんは、今回で16頭目です。現在、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、飼育員たちは勤務日数や時間などを制限しながら予防管理に努めており、普段とは異なる環境のなか、今まで以上にチーム一丸となって生き物の飼育管理に励んでいます。2020年6月23日(火)午前より、出産の兆候を確認し、直後から飼育員が24時間体制による観察を実施していたところ、翌日6月24日(水)17時43分、無事に出産を確認しました。出産したカリフォルニアアシカは愛称「スミレ」(体重106kg、年齢18歳、出産4回目)、父親は「ミッチ」(体重221kg、年齢10歳)です。スミレはベテランお母さんらしく落ち着いており、前あしを使って赤ちゃんを優しくなでるような仕草や、口先で赤ちゃんに乳を飲むようにうながすなど、とても大切に子育てをしています。誕生した赤ちゃんがすくすく育ってくれるよう、成長を見守っていきたいと考えています。尚、赤ちゃんは状況に応じてバックヤード等に移動させることがあり、ご覧いただけない場合がございます。予めご了承ください。 今回誕生した赤ちゃんについて(2020年6月26日時点) 生年月日:2020年6月24日(水) 生まれた場所:海遊館7階「モンタレー湾」水槽内 体長:約70~80㎝(目測) 体重:9.48 Kg(実測) 性別:不明 ■カリフォルニアアシカについて 食肉目アシカ科。北太平洋東岸のみに生息します。成長するとオスは体長約200cm、体重約300kg、メスは体長約170cm、体重約100kgになります。オスは全身こげ茶色で、メスはやや淡いこげ茶色です。四肢が発達し、水中遊泳だけでなく、陸上歩行にも役立っています。一夫多妻で、1頭のオスが約30頭のメスや子どもを率いて「ハーレム」と呼ばれる群れを作ります。自然界では5~6月が交尾の時期で、妊娠期間は約1年間。通常1回の出産で1頭の子どもを産み、生後約1年間授乳を続けます。メスは3~4歳、オスは5歳前後で性的に成熟し、繁殖に関わります。 ■カリフォルニアアシカの担当飼育員からのコメント 『 新型コロナウイルスの感染拡大により、普段と異なる勤務体制や感染対策の徹底など、日々緊張が続いています。スミレの出産が始まった時、出勤している飼育員全員で監視モニターに映るスミレの姿を食い入るように見つめて応援し、出産した瞬間は全員で喜び合いました。その後、数時間もたたないうちに授乳を確認することができ、スミレが慣れた様子で子育てをする姿に、生き物の強さと逞しさを改めて感じました。お客様には子育ての様子をご覧いただくことで、母子の絆の強さを感じていただきたいと考えています。』
2020.06.23
生きもの情報
ミナミイワトビペンギンが2羽誕生しました!
「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽で、微笑ましい子育ての様子を間近でご覧いただけます! 海遊館では、新型コロナウイルス感染拡大防止により、2020年3月2日(月)より約3か月間、臨時休館していましたが、その間も飼育員たちは、自身の安全確保に努める一方で、生き物たちの飼育管理を徹底し、健康を維持してきました。その努力が実り、2020年6月16日(火)と17日(水)に、ミナミイワトビペンギンの赤ちゃんが誕生しました。一般公開中の「フォークランド諸島(マルビナス)」水槽では、母鳥と父鳥が交代しながら口移しでエサを与えるなど、微笑ましい子育ての様子を間近でご覧いただけます。今回、1ペアの親鳥からミナミイワトビペンギンの赤ちゃんが2羽誕生しました。赤ちゃんの成長を安定させる目的で、6月16日(火)に生まれた赤ちゃんは親鳥ペアが、6月17日(水)に生まれたもう1羽の赤ちゃんは、水族館・動物園において一般的な手段である、親鳥ではない別のペアが子育てする「仮親」という方法で育っています。赤ちゃんの成長は共に順調で、担当の飼育員は毎朝赤ちゃんの体重を測定し、成長と健康状態を観察しています。海遊館では、かわいらしい赤ちゃんと子育ての様子をご覧いただき、生命誕生のすばらしさを感じていただけたらと考えています。 今回誕生したヒナについて 産卵日:①2020年5月15日 ②2020年5月11日 孵化日:①2020年6月16日 ②2020年6月17日 体重(孵化時):①68.2g ②62.9g 体重(6月18日時点):①88.6g ②66.3g 子育て中のペア:①親鳥 ②仮親 ミナミイワトビペンギンについて フォークランド諸島(マルビナス)など南極周辺の島々に生息し、体長は約50cmでペンギンのなかでも小型の種。岩場を飛び跳ねながら移動することからこの名前が付いた。目の上にある黄色い冠羽が特徴。沿岸の岩場の小石や雑草で巣を作り、メスは1回の繁殖で通常2個の卵を産む。ペンギンの中では気性がやや激しい。小魚やオキアミなどを食べる。IUCN(国際自然保護連合)が定めるレッドリストにて、絶滅危惧種に指定されている。 ミナミイワトビペンギンの担当飼育員からのコメント 今回、飼育員の新型コロナウイルスへの感染予防やリスク管理の観点から、勤務時間や日数等の制限がありました。そんな中でも、チームが一丸となって生き物の飼育管理を徹底したことで、今回の繁殖成功に繋がったと考えています。例年とは異なる飼育管理の状況に、不安もありましたが、繁殖が成功して安心しています。今回誕生したミナミイワトビペンギンの赤ちゃんや子育ての様子をご覧いただくことで、命のつながりや素晴らしさを感じていただければと思います。
2019.12.27
販売・ショップ
飼育員のこだわりが詰まった「アザラシクッション」が完成しました!
海遊館のワモンアザラシ担当が個体ごとの体の特徴を細部まで忠実に再現するなど、こだわりを持って監修したアザラシクッションが完成しました!飼育の心構えが書かれた「飼育引き継ぎノート」付きで、ワモンアザラシ担当の飼育員になった気持ちになれます。 海遊館オフィシャルショップは、海遊館にお越しいただいたお客様に より生きものや海遊館について知っていただけるようなグッズ作りを目指しております。こちらのグッズは海遊館オフィシャルショップ(飼育員引き継ぎノート付き)と、株式会社フェリシモの公式通販のみでの販売となっておりますので、グッズをお買い求めの際はご注意ください。 実物に近いサイズ感 実物よりひとまわりほど小さいだけのサイズ感は、リアルさも感じさせつつ抱き心地も抜群。アザラシなのにこんなに小さいの?と思われるかもしれませんが、ワモンアザラシはアザラシの中でも一番小さい種類なんです。 ワモンアザラシらしさがぎゅっと 頭の小ささや足のサイズ、形なども実際のワモンアザラシにそっくり。爪の生え方までこだわって飼育員が監修しました。 飼育の心構えが知れます! ユキバージョン、アラレバージョンそれぞれにオリジナルの飼育引き継ぎノートがついてきます。昔、本当に飼育員さんがやっていた行動記録の取り方も知れちゃう、マニアックな内容です。 ミニバージョンも! 海遊館限定のアザラシミニクッションのユキちゃんバージョンは、ビッグクッションとは表情が違います。 販売場所 エントランスビル3階オフィシャルショップ(入館後エリア内) 商品名 アザラシビッグクッション(アラレ、ユキの2タイプ)⇒ 6,820円(税込)アザラシミニクッション(アラレ、ユキの2タイプ)⇒ 2,750円(税込) 問合せ 海遊館インフォメーション06-6576-5501
2019.12.10
調査・研究
ジンベエザメの回遊経路調査について
2019年10月19日、ジンベエザメにデータロガー(小型記録装置)を取り付けて放流しました。 取り付けたデータロガーは2つで、調査期間の異なる1ヶ月間用と1年間用です。そのうち1か月間用のデータが回収でき、専門機関で解析した結果、遊泳経路がわかりました。徳島県の沖合から、和歌山県、三重県の沖合まで移動したジンベエザメが、大阪湾へと遊泳方向を変えました。大阪湾の水温が例年より高く、シラスなど餌となる生物を追って移動した可能性があるのでは?など、考察しているところです。また、過去の調査記録では、ジンベエザメは海水温の低下に伴い南に向かっていますので、今後、海水温の変化とともに、南に向かうのではないかと考えています。※以降の遊泳経路は、1年間用データロガーが切り離され、データが回収でき次第、専門機関による解析後に判明します。(2020年10月以降) 【過去の調査記録】 ▷ 海遊館の研究詳細ページ 海遊館では、ジンベエザメの研究フィールドを自然の海と飼育下の両方におくことで、まだわかっていないジンベエザメの生態解明に役立て、保全活動に貢献してまいります。